30周年の節目祝い 北上市立鬼の館 地元民俗芸能団体が演舞

関係者らが鬼剣舞などで節目の年を祝した鬼の館30周年式典

 北上市和賀町岩崎の市立鬼の館(後藤幸生館長)の開館30周年式典は1日、同館で開かれた。関係者が鬼剣舞公演などで節目の年を祝うとともに、鬼情報を全国に発信しながら同館の魅力向上に努めることを誓い合った。

 同館はさまざまな鬼の姿を紹介しながらその原像に迫っていくことを目的とした施設で1994年6月1日に開館。国内外の鬼の資料展示に加え、鬼をテーマとした企画展や講座、鬼剣舞の定期公演などを開催。毎年2万9000~3万人の入館があり、2022年には入館者80万人を突破した。

 式典には市、地元の芸能団体、住民ら約170人が来場。八重樫浩文市長は「鬼の館を一つの拠点とし、鬼文化や鬼にまつわる情報を全国に積極的に発信するとともに、鬼の研究施設としてもさらなる飛躍を目指していく」とあいさつし、来賓が祝辞を寄せた。

 礼舞では和賀東中学校特設剣舞部の部員14人が出演し、一番庭などを披露。芸能公演では岩崎鬼剣舞が一人加護、滑田鬼剣舞が三人加護を舞って、節目に花を添えた。

© 岩手日日新聞社