鈴木誠也 落球エラー直後に汚名返上の満塁弾「ファンを感情のジェットコースターに乗せた」と米メディア

6号満塁本塁打を放ちミスを帳消しにした鈴木誠也(ロイター=USA TODAY Sports)

カブスの鈴木誠也外野手(29)が1日(日本時間2日)のレッズ戦(リグリー・フィールド)に「2番・右翼」で出場し、6号満塁本塁打を放った。

4点ビハインドで迎えた2回の第2打席、二死満塁で打席に入ると、フルカウントからグリーンの158キロのストレートを左翼席に叩き込んだ。MLB3年目で通算40号が記念すべき初のグランドスラム。スタンドが大興奮となる中、鈴木は控えめな笑顔でダイヤモンドを一周した。

それもそのはず、2回に二死満塁からのポップフライをまさかの落球エラー。信じられない凡ミスで4失点してしまう。すぐに打撃で汚名返上したとはいえ、表情はさえず「帳消しになったとは思っていない。自分が打ったのはどうでも良く、(先発の)スティールに申し訳ないという気持ちが強い」と反省を忘れなかった。

悪天候で試合が3時間以上も遅延し、試合中も雨が降りしきる中、4打数2安打4打点と気を吐いた。7―5と何とかレッズを下して連敗を3でストップ。米メディア「ラリーブラウンスポーツ」は「鈴木はとんでもない失策から究極の償いをした。ファンを感情のジェットコースターに乗せた。ハリウッドでもこれ以上のいい脚本は書けなかっただろう」と鈴木を激戦ドラマの〝主演〟としている。

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