【前橋競輪・GⅢ三山王冠争奪戦】佐藤慎太郎「新田が帰ってきてくれたのは大きい」

佐藤慎太郎(右)が帰ってきた新田祐大とガッチリ握手

前橋競輪GⅢ令和6年能登半島地震復興支援競輪/大阪・関西万博協賛「開設74周年記念 三山王冠争奪戦」は2日、2日目を開催した。二予10Rで福島ワンツーを決めた佐藤慎太郎(47=福島)は、差し切れなくても満足感はあった。

今開催から戦列復帰した新田祐大の番手で、最終4角では勢いよく迫ってきた三谷竜生をブロック。その分だけ末を欠いたが、久しぶりにコンビを組んだ盟友とのワンツーで準決進出を決めた。

「(あっせん停止期間中に)3か月みっちり練習してきた選手の後ろはシビれるね。付けきった時点でホッとしたよ。最後は(三谷の)スピードがよく見えたのでブロックした。3、4着の可能性もあったし、結果的に良かったかな」

二予の番組が出た時点から「復帰戦で一緒に走れるのはうれしい。普段の練習でも新田がいると気合が入るし、帰ってきてくれたのは大きい」と楽しみにしていた。

初日特選は町田太我に離れて6着だったが、二予は内容のある2着で「初日は情けないレースをしてしまったけど、2日目は自分の仕事ができた。自分の状態が悪くないことも確認できた」と手応えもつかんだ。

レース前には観客の一人から「今日もチギれんのか!」とのヤジが飛んだそうだが、そんな声も力に変えた。準決でも再び新田に前を託して〝らしさ〟を発揮する。

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