【巨人】立岡宗一郎 因縁の地で…猛打賞&美守の大暴れ「打率は見ないようにしていたが…」

8回のピンチで、西武・元山の打球を好捕した立岡宗一郎

巨人・立岡宗一郎外野手(34)が2日の西武戦(ベルーナ)に「9番・中堅」で先発出場し、4打数3安打1打点と大暴れ。4試合連続のスタメン起用に応えた。

0―0で迎えた5回だった。二死二塁のチャンスで相手先発ボー・タカハシが低めに投じた3球目、149キロ直球をタイミング良く捉えると、均衡を破る左前適時打を放った。一塁に到達すると、両手でダブルピースをしながらベンチの仲間たちに笑顔を振りまいた。

勢いは止まらない。7回と9回にも痛烈な左前打を放った。2017年5月18日のヤクルト戦(東京ドーム)で3安打して以来、7年ぶりの猛打賞をマークした。

守備では8回二死一、二塁のピンチで元山の鋭い打球をダイビングキャッチ。ファンを沸かせるファインプレーを見せるなど攻守で存在感を発揮した。

結局、5回の先制打からチームは7―1と逃げ切り、立岡にとって22年5月20日阪神戦(甲子園)以来、2年ぶりの決勝打となった。

「(安打)3本全部が点に絡んだ。なんでも塁に出なきゃなって感じでした」と振り返ると「(打撃が)良くなってきてるなっていうのはあります。実は、電光掲示板の打率は見ないようにずっとしてたんですけど、3本打った後初めてちらっと見ました(笑い)」とはにかみながら語った。

試合前の時点で1割3分6厘だった打率は、これで一気に2割3分1厘まで急上昇。22年6月9日の西武戦(ベルーナ)で守備の際、丸と激突して左膝前十字靭帯損傷の大ケガを負った因縁の地で走攻守にわたり躍動した。

外野手争いが激しい中、今季から新たな背番号「23」を付けて再起を図る立岡。4日からロッテ3連戦(東京ドーム)に臨むが、本拠地でも電光掲示板に多くの「H」ランプをともしたいところだ。

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