防御率1点台で僅か1勝…報われぬ左腕が「泣ける」 衝撃の“無援護”リーグ最少「1.61」

ロッテのCC・メルセデス【写真:荒川祐史】

ロッテは5月14日から15試合負けなしで11連勝も…メルセデスは1勝

またしてもゼロが刻まれた。ロッテのCC・メルセデス投手は2日、ZOZOマリンで行われた阪神戦に先発。8回1失点5奪三振の好投を見せたが、才木浩人投手に打線が沈黙して0-1で敗戦投手に。開幕から続く援護のなさにファンも「無援護で可哀想」「無援護すぎて泣く」と同情模様だ。

メルセデスは初回、先頭の阪神・森下翔太外野手に先制弾を浴びる展開となったが、以降は持ち味のゴロを打たせる投球でゼロを並べ、今季最多の123球を投げて8回1失点4安打、1四球5奪三振で降板した。11連勝中のロッテは9回、無死一、二塁の好機を作るも、ここ数日見せていた勝負強さをこの日は発揮できず。阪神に完封負けで連勝がストップした。

セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、試合前の時点で援護点「RS」の10はリーグで2番目に少なく、9イニング当たりの援護率「RS/9」は1.61でリーグ最少だった(40投球回以上)。チームの連勝期間は2日を含めて3度マウンドに上がったが、援護点は2点、2点、0点だった。

今シーズン全体を見ても、メルセデスの援護は「1点-1点-3点-1点-0点-0点-2点-2点-0点」。防御率1.44はリーグ3位(40投球回以上)で好投を続けているが1勝2敗と、勝利から見放されている。好投続ける助っ人左腕の“悲劇”にX(旧ツイッター)上のファンからも「毎回無援護なのなんやねん」「毎回、なんで?」「勝たせてあげたい……」「援護できなくてごめんなさい」とコメントが寄せられた。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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