「誇り持ちパリ駆け抜けたい」 天満屋・前田選手 岡山で励ます会

おかやまの女性ランナーを支援する会の伊原木奈美会長から花束を受け取り、笑顔を浮かべる前田穂南選手(右)=岡山市

 今夏のパリ五輪女子マラソンに2大会連続で出場する前田穂南選手(27)=天満屋=を励ます会が2日、岡山市内のホテルで開かれ、前田選手は「日本代表で走れる誇りを持ち、パリのコースを駆け抜けたい」と決意を表明した。

 岡山陸上競技協会、おかやまの女性ランナーを支援する会などが主催し、岡山県内外の政財界や陸上関係者ら約300人が出席。前田選手は天満屋の山口衛里監督、武冨豊専任コーチ、両親とともに大きな拍手に迎えられて入場した。主催者を代表し、岡山陸協の松田正己会長(山陽新聞社社長)が「持てる力を出し切る素晴らしい走りで、世界を相手に大活躍されることを祈念します」と激励した。

 おかやまの女性ランナーを支援する会の伊原木奈美会長が花束を贈呈。パリ五輪の金メダルを模したケーキが披露されたほか、同会員や岡山大応援団総部がエールを送り、前田選手は笑顔で応えた。

 兵庫県出身の前田選手は2015年に入社した天満屋で飛躍を遂げ、21年東京五輪に出場。今年1月の大阪国際女子で2時間18分59秒の日本新記録を樹立し、チーム通算6大会目の切符を獲得した。パリ五輪の女子マラソンは大会最終日の8月11日に行われる。

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