守ろう 豊かな水源 森は海の恋人植樹祭・一関

森は海の恋人植樹祭で矢越山に広葉樹の苗を植える室根自然愛護少年団

 第36回「森は海の恋人植樹祭」は2日、一関市室根町矢越の矢越山ひこばえの森で開かれた。全国的に知られる取り組みで、地元をはじめ多数の有志が参加。森の環境がきれいな水と養分を育み、川を通じて海まで豊かにするよう願って広葉樹の苗を植えた。

 宮城県の気仙沼湾に注ぐ大川の上流にある室根地域に植樹し、森の養分が流れ込む豊かな海にしようと1989年に始まった。当初はカキ養殖業者でつくる「牡蠣(かき)の森を慕う会」が担い、室根山に植樹。93年からは矢越山に会場を移し、現在は同市の室根町第12区自治会とNPO法人森は海の恋人(宮城県気仙沼市)が主催している。

 植樹は昨年と同規模で、約50アールにミズナラやコナラなどの苗木約1100本を定植した。

© 岩手日日新聞社