打ち合いとなった欧州カップ戦ファイナリスト同士のラストマッチはフィオレンティーナに軍配!【セリエA】

[写真:Getty Images]

セリエA第29節延期分のアタランタvsフィオレンティーナが2日に行われ、2-3でフィオレンティーナが勝利した。

フィオレンティーナのゼネラル・マネジャー(GM)を務めるジョー・バローネ氏が緊急入院したことで延期となっていた4位アタランタ(勝ち点69)と、8位フィオレンティーナ(勝ち点57)による一戦。

試合は開始早々にスコアが動く。6分、左サイドでボールを受けたカストロヴィッリが早いタイミングでクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだベロッティがヘディングシュートをゴール右に流し込んだ。

先制を許したアタランタだが、すぐに反撃に出る。すると12分、デ・ケテラエルのロングスルーパスでDFの裏に抜け出したルックマンがそのままボックス内まで侵入。飛び出したGKの位置を見極めてチップキックでゴールネットを揺らした。

このまま勢いに乗りたいアタランタだったが、再びスコアを動かしたのはフィオレンティーナ。19分、カストロヴィッリのパスで左サイド深くまで駆け上がったビラーギがクロスを供給すると、ボックス中央右で待ち構えたニコ・ゴンザレスが左足ボレーシュート。ピッチに叩きつけたシュートはそのままゴール右に吸い込まれた。

その後は一進一退の展開が続くなか、再び追う展開となったアタランタは32分に中盤でボールを奪ったスカルヴィーニが敵陣左サイドへ展開。パス&ゴーでボックス左手前まで駆け上がったスカルヴィーニがルックマンからのパスを受けるとカットインから鋭いシュートをゴール左隅に突き刺した。

追いつかれたフィオレンティーナは、前半終了間際の44分にカヨデの右クロスからラニエリがネットを揺らすが、これはオフサイドの判定。このまま前半終了かとおもわれたが、前半追加タイム2分に右CKのこぼれ球をボックス中央のベルトランがシュート。クアルタにディフレクトしたボールがゴール前のベロッティにつながると、難なくゴールに流し込み、2-3で前半を終えた。

迎えた後半、先にチャンスを作ったのはアタランタ。54分、コープマイネルスのパスでDFの裏に抜け出したルックマンがボックス左深くまで侵入しマイナスへ折り返すと、走り込んだパシャリッチがワントラップからシュート。しかし、これはクロスバーを直撃した。

その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指すなか、拮抗した展開が続く。アタランタは試合終了間際の93分、ハテブールのミドルシュートのこぼれ球をボックス右で拾ったミランチュクのクロスをゴール前でフリーのスカマッカがヘディングで合わせたが、これはGKマルティネッリの好セーブに阻止され、万事休す。

結局、試合はそのまま2-3でタイムアップ。今季セリエA最後の一戦はフィオレンティーナに軍配が上がった。

© 株式会社シーソーゲーム