2024年のニュル24時間は史上最短に。50周を走ったシェーラー・スポーツPHXのアウディが優勝

 6月1〜2日、ドイツのニュルブルクリンクでADAC・ラベノール24時間・ニュルブルクリンク(通称ニュルブルクリンク24時間レース)の決勝レースが行われたが、レースは深夜23時過ぎの中断の後、翌朝も霧が晴れず、レースは24時間に満たず終了。シェーラースポーツ・PHXの16号車アウディR8 LMS GT3エボII(フランク・スティップラー/クリストファー・ミース/リカルド・フェラー/デニス・マーシャル)が優勝を飾った。

 2024年のニュルブルクリンク24時間は、史上最も短い50周でフィニッシュを迎えることになった。1日の現地時間16時にスタートした決勝はスタート直前から雨が降り出す不安定なコンディション。クラッシュや火災など今季も各所でその過酷さをみせてきたが、夜間にふたたび雨が降り出し、さらに濃霧が出始めてしまう。

 そのため、レースは日付が変わる前の23時過ぎに赤旗中断となり、2日8時の再開が予定されていたものの翌朝も霧は晴れず、なかなかレース再開のアナウンスがされないまま時間が経過。9時30分にはグリッドへ走行が始まったが、その後も再開はされず、13時30分にようやく5周のフォーメーションラップがスタートした。

 ただ、その5周の走行の後、レースは再開されずそのままフィニッシュ。総合首位/SP9クラス優勝を飾ったのは中断前に首位だったシェーラースポーツ・PHXの16号車アウディR8 LMS GT3エボIIとなった。周回数は50周で、歴史上最も短いニュル24時間のウイナーとなった。

 ピットストップに関する規定で、中断前に2番手だったBMW M チームRMGの72号車BMW M4 GT3(ダニエル・ハーパー/マックス・ハーゼ/シャルル・ウェーツ)は3位でフィニッシュ。2位はマンタイEMAのローレンス・ファントール/トーマス・プライニング/ケビン・エストレ/アイハンカン・グーベンの911号車ポルシェ911 GT3 Rという結果に。メルセデス、ランボルギーニとトップ5はいずれも異なるメーカーとなった。

 木下隆之が乗り込んだトーヨータイヤ・ウィズ・リングレーシングの170号車トヨタGRスープラは総合45位。佐々木孝太と久保凜太郎が乗り込んだSTIの88号車スバルWRXは総合51位/SP4Tクラス優勝を飾った。福田幸平と奥村浩一が乗り込んだ945号車ポルシェ718ケイマンGT4は総合57位。小西隆詔が乗り込んだ160号車BMW M4 GT4は総合59位。梅本淳一が乗り込んだ800号車フォルクスワーゲン・ゴルフGTIは総合69位だった。

2024年のニュル24時間は濃霧のため最後はセーフティカーランで終了となった。

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