富士見二丁目3番地区再開発(東京都千代田区)/事業費448億円、26年度着工

東京・千代田区は5月31日、富士見二丁目3番地区市街地再開発準備組合が本組合の設立申請に伴い、東京都に提出していた事業計画書を公表した。JR飯田橋駅前に2棟総延べ約4・6万平方メートルの施設を整備し、オフィスや住宅、店舗などを入れる内容。総事業費は約448億円で、うち建築工事費は約304億円と見積もる。組合には事業協力者として前田建設が参画。2026年度の着工、29年度の竣工を目指す。
計画地は富士見2(施行区域面積約0・5ヘクタール)。同駅の南側に位置し、早稲田通りを挟んで前田建設本社が入る再開発ビル「飯田橋グラン・ブルーム」に面する。
区域東側にA敷地(約4100平方メートル)、西側にB敷地(約180平方メートル)を設ける。A敷地にはS・SRC造地下2階地上21階建て延べ4万5000平方メートルのビルを建設。地下は駐車場となり、1階に店舗、2階に地域コミュニティー施設、3階には子育て支援施設が入る。3、4階の間に免震層を挟み、4~16階を事務所とする。17~20階が住宅で、21階は機械室となる。
B敷地のビルはS造地下2階地上6階建て延べ1200平方メートルの規模で計画。地下2階を機械室とし、残るフロアは事務所とする。
総事業費は448億54百万円と見積もる。内訳は▽調査設計計画費24億50百万円▽土地整備費13億69百万円▽補償費50億32百万円▽工事費304億25百万円▽事務費等55億78百万円。補助金で30億97百万円を賄う。
事業は22年10月に都市計画決定を受けた。本組合の設立後は住友不動産が参加組合員に加わる予定となっている。

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