岡山に暮らしの保健室オープン 看護師らが医療、介護の悩み相談

木製テーブルなどを配置し、カフェのような雰囲気の相談スペース

 誰でも予約なしに医療、介護などの悩み相談が受けられる地域サロン「暮らしの保健室」が2日、岡山市南区東畦にオープンした。看護師ら専門職が無料で対応し、最期まで住み慣れた地域で暮らし続けたいと願う人たちを支える。

 学校に保健室があるように、大人が気軽に立ち寄れる場所をつくろうと、特定医療法人自由会(同所)の橋本健二副理事長が計画した。同法人が運営するこうなんクリニックの敷地内に専用施設(鉄筋コンクリート2階)を建設し、1階は相談スペース、2階はイベントが開ける部屋を設けた。

 想定している利用者は独居高齢者のほか、認知症の人やその家族、がん患者ら。健康面の問題や生活、介護の困り事などについて、看護師、ケアマネジャーらが相談に乗る。

 オープニングセレモニーでは、地域住民が木製テーブルなどを配置した相談スペースを見学した。橋本副理事長は「年を重ねたり、病気になったりすると日々不安が募っていく。スタッフがゆっくり悩みを聞くので、前向きになるきっかけにしてほしい」と話している。

 相談日は週2回(水・木曜日、午前9時半~午後0時半)で、利用状況を見ながら増やしていく。同法人関連の医療機関を受診しているかどうかに関わらず、利用できる。問い合わせは、こうなんクリニック(086―282―7122)。

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