金足農、勝負どころで取組楽しむ 全県高校総体相撲団体

相撲団体で優勝した金足農

 秋田北鷹との大一番は2―1となり、インターハイ出場に王手をかけて迎えた副将戦。三浦夏嬉(3年)が昨年のインターハイ個人80キロ級王者の山城結(同)をもろ差しから突き落とした。土俵を下りると、涙ぐむ中堅・加賀谷琉主将(同)と抱き合った。先鋒の伊藤綱大(2年)を含め、3月の全国選抜団体(3人制)で5位入りした3人がそれぞれ勝負どころを制した。

相撲団体は金足農が2連覇 全県高校総体

 三浦は「自分が決めないといけない」という気持ちを頭から消し、取組を楽しんだ。立ち合いで左を差し、いつもなら焦って投げにいくところを我慢して右も差した。前日、OBとの練習でもろ差しから突き落とされたことを思い出し、そのまま突き落としに仕留めた。名前通り、夏にうれしい勝利を飾り「最後の年だし思い切ってやってみようと思った」と喜んだ。

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