学生さん、もっと地域へ 相模原市南区

エフエムHOT金曜日のレギュラー番組「あるのあるがまま」に出演した様子。パーソナリティーの南川あるさん(右端)と柴田正隆さん(右から2人目)の質問に対応した

ラジオで活動報告

学生の地域活動への参加を促す、現役大学生による団体Yippee(イッピー)が5月10日、地元ラジオ局エフエムHOTに出演し活動報告などを行った。

イッピーは2023年、市民・大学交流センター「ユニコムプラザさがみはら」(南区相模大野)のインターンで出会った3人で結成された。「まちのイベントにも、(学生の施設でもある)ユニコムにも学生がいない!」。代表を務める高田いのりさん(青山学院大学4年)がそう感じ、学生に「地域をもっと身近に感じてほしい」と思ったことがそのきっかけだ。

番組には高田さんと幾野美柚さん(青山学院大学2年)がゲストとして招かれ、新年度になり「4人が加わりメンバーが11人になったこと」「学生1人でしか参加できない(友達連れはNG)ピクニックを企画していること」などを話した。新しく加わった一人である幾野さんは「色々な方と関わる中で、たくさん交流を増やしていきたい」と抱負を述べた。

狭さに危機感

長野県出身の高田さんは上京し、故郷と比べて近所づきあいなど交流が少ないことに少し驚いたそう。一方、学校生活でやりとりを交わすのは同じ世代がほとんどで「これでは狭い価値観になってしまう」と危機感を抱き、居場所サロンや料理教室など地域の色々な団体の活動へ出向くようになった。「学生が地域と関わると新しい視点を得られる。それが豊かな将来につながるはず」と自身の経験からその取り組みの価値を説明する。学生には地域のことを知ってもらい、ゆくゆくは自らもそうしたように、ボランティア活動でその地域に貢献してもらいたいという思いもある。

ファンドから助成も

なお、イッピーは、英語で「わーい」と喜んだ様子を意味するそう。今年度は市民ファンドの助成も受けており、さらに活動を活発化していく。活動の様子はインスタグラムで確認できる。アカウントはyippee_sagami。

イッピーの高田さん(右)と幾野さん

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