中国とロシアの送ガス管契約が暗礁に 中国が「無理な要求」=FT

[2日 ロイター] - 中国との大型ガスパイプライン契約をまとめようとするロシアの取り組みが暗礁に乗り上げている。ロシア政府は、ガスの取引価格と供給水準に関する中国政府の無理な要求が足かせになっていると見ている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が2日、関係者3人の発言を引用して伝えた。

中国はガスの取引価格を、大幅な補助金が付いているロシアの国内価格に近づけるよう要請していた。その半面、中国が表明している購入量は、建設を計画しているパイプラインの輸送能力の一部にとどまるという。

ロシアは同国産天然ガスを北部ヤマル半島からモンゴル経由で中国に輸送するパイプライン「シベリアの力2」(年間輸送能力500億立方メートル)の建設について何年も協議してきた。 ロシアのノバク副首相は先月、同パイプラインに関して同国と中国が「近い将来」契約を締結する見通しだと発言した。

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