第25回高田城ロードレース 健脚披露し城下町疾走 全国から参加者 出走2024人、ほぼ全員完走

県内外から2300人がエントリー。今回から全種目が、陸上競技場スタートとなった(ハーフマラソンの部Aグループ)

第25回高田城ロードレース大会(上越市、同市教育委員会、同市スポーツ協会主催)が2日午前、上越市の高田城址公園陸上競技場発着で開かれた。県内外から2300人がエントリーし、ハーフ、10キロなど各種目に挑戦。心配された雨もさほどなく、ランナーは新緑が彩る同公園から、歴史ある町並みなどを駆け抜けた。

北は秋田県から、南は沖縄県まで、全国各地から参加があった。最高齢の出場者は男性85歳、女性82歳。交通整理などの関係から全種目が陸上競技場スタートとなった。ゴールしたランナーへのたけのこ汁振る舞いが5年ぶりに復活した。

初出場から常連、個人から団体まで、出場者の顔触れもさまざま。寺島達也さん(41、妙高市)は太陽誘電ランニング部メンバーと10人でハーフマラソンの部に出場。個人では本レースを含め、米山山麓、長岡でも走っているがチーム参加は初めて。スタート前に「地元の名所を巡ることができるのが、このレースの魅力。全員で楽しんできたい」と意気込んだ。加藤啓さん(37、上越市)は妻と2人の息子とファミリーの部に出場。「下の子が小学校に上がり、念願の家族全員でのマラソン参加がかなった」と大喜び。長男・祥君(8)、次男・祐君(6)も「最後まで走りきりたい」と目標を語った。

大会名誉会長の中川幹太市長は開会セレモニーで「練習の成果を最大限発揮して、頑張ってほしい」とあいさつ。自らも5キロの部に出走した。

大会実行委員会によると、同日出走したのは2024人で、完走者は2018人。雨の影響や急病などによる救急搬送はなかったという。

大会当日は大雨が予報されたが、無事にスタート。ランナーが城下町高田の各地を走り抜けた(山麓線の大貫交差点付近)

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