男子スノボ新星・山田琉聖 妙高で活動 W杯入賞や全日本準Vなど 2026年冬季五輪目指す

学校の前で愛用の板を持つ山田選手

国際スノーボード&スケートボード専門学校(妙高市原通)にスノーボード男子ハーフパイプの若手実力者が入学し、2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指して活動している。山田琉聖(りゅうせい)選手(18、札幌市出身)で、ワールドカップで入賞するなど実績を積み、日本のトップチームで活躍している。

昨季は12月のFISワールドカップ米カッパーマウンテン大会で5位、1月のユースオリンピック冬季競技大会で銅メダル、3月の全日本選手権で連覇は成らなかったものの準優勝と、結果を残した。

5歳からスノーボードを始め、小学4年からハーフパイプで技や滑りを磨いた。他の選手とかぶらない独創性が特長といい、マックツイスト(バックサイドを利用した横1回転半、縦1回転)やスイッチのマックツイストを入れたルーティンなどをこなす。

中学生の頃から関わりのあるトレーナーの大橋一麻さん(34)が同専門学校に所属している縁もあり、同校に入学。スノーボード学科トップアスリートコース(2年制)に在籍し、学校での勉強や実技、体づくりの練習に励んでいる。

日本男子はレベルが高く、前回北京五輪金メダリストの平野歩夢(25)、海祝(21)兄弟、平野流佳(22)、戸塚優斗(22)各選手は世界トップで活躍している。現在、山田選手を含めた6人で日本のトップチームを形成しており、その中で五輪同種目の出場は4枠とみられる。

同校では前回五輪で冨田せな(24)、るき(22)姉妹が銅メダル獲得と5位入賞。卒業生の姉妹に続く「ニューヒーロー」として、男子初のオリンピック選手輩出に向け、山田選手をサポートしていくという。

同選手は「自分の売りは独創性」と話し、「ハーフパイプの技は高難度、回転重視になっているけど、格好良さは回ることだけじゃないと思っていて、みんながそれぞれのスタイルや技を持っていて、それを魅(み)せる選手が増えていけば」と望んでいる。2026年の五輪出場を目指し、「思い描いている滑りができれば」と見据えている。

FISワールドカップ米カッパーマウンテン大会で5位入賞した時の高さのあるマックツイスト(Taylor Brant撮影)

© 株式会社上越タイムス社