帰ってきたシブコスマイル 渋野日向子「全米女子オープン」単独2位 来季シード権復活も当確!

シブコスマイルが復活(ロイター=USA TODAY Sports)

米女子ゴルフツアー今季メジャー第2戦「全米女子オープン」最終日(2日=日本時間3日、ペンシルベニア州ランカスターのランカスターCC=パー70)、4位から出た渋野日向子(25=サントリー)は72と落としたが、通算1アンダーの単独2位と大健闘。今季は開幕から苦しんだが、一気に来季シード権復活を確実にした。

昨季ポイントランキング83位で喪失したシード権を取り返すことを目標に掲げた今季は、ここまで9試合で6度の予選落ち。4月のメジャー初戦「シェブロン選手権」で50位となったのが最高位と振るわず、直近2試合も決勝ラウンドに進めていなかった。

しかし世界最高峰の舞台で別人のようなゴルフを展開した。初日に15位発進すると、2日目は5位に浮上し、2差4位で最終ラウンドを迎えた。前半に2つ落としたが、後半は1バーディー、1ボギーと粘って終わってみれば、優勝した笹生優花に3打及ばなかったものの、単独2位を確保した。渋野は「かなりショットが散ってしまいましたし、最後の方は。パターもなかなか決め切れなかったので、スコア落としてしまって残念ではあったんですけど、結果的に4日間アンダーで回れたのはよかったかなと思います。すごく楽しんでできました」と語った。

これでポイントランキングは、138位から32位へジャンプアップする見込み。80位以内の来季シード権圏内に入るどころか、目標の一つとしていたシード復活を確実にさせた。メジャーの単独2位で416ポイント(P)を加算して、今季通算426・475Pとなり、昨季の80位(382・064P)、2022年の同順位(379・840P)をすでに超えたからだ。

一つのハードルを越えたが、やはり期待されるのは、米ツアーメンバーとしての同ツアー初優勝だ。2019年「AIG全英女子オープン」を制したが、22年に本格参戦してからは未勝利が続く。メジャーの大活躍を今後の勝利につなげていきたいところだ。

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