ポラードとともにRBランキングで「トップ5」入りを望むタイタンズRBスピアーズ

テネシー・タイタンズのタイジェイ・スピアーズ【NFL】

ここ数年、テネシー・タイタンズと対戦するチームのディフェンス陣は、ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーと戦わなければならなかった。ヘンリーはタイタンズで過ごした時間のほとんどで、チームの主力選手として活躍していたからだ。

しかし、ヘンリーがボルティモア・レイブンズに移籍したことを受けて、タイタンズは新しいコーチングスタッフの下、バックフィールドを2人体制にするアプローチにシフトしており、RBトニー・ポラードとRBタイジェイ・スピアーズがスナップを分担すると予想されている。

ポラードは最近、スピアーズと自分のコンビがタイタンズのオフェンスにとって“強力な組み合わせ”になることを期待していると語っていたが、そのチームメイトは先週に、さらに踏み込んだ発言をしている。

現地5月29日(水)、OTA(チーム合同練習)でメディアに対応したスピアーズは、2024年シーズンにポラードと自分の両方がランキングの上位に入ることが目標だと考えていると明かした。

「俺たちはお互いに刺激し合いながら最高の状態を求めている。今年は2人ともがラッシングでトップ5、バックスとしてトップ5に入れるようにしたい」と語ったスピアーズは「今いるO(オフェンシブ)ラインがあれば、そういう高みに到達できるはずだけど、俺たちはお互いに高め合わなきゃならないし、それは今から始まる」と続けている。

それは確かに非常に高い目標だが、タイタンズのランニングゲームでスポットライトを浴びようとしている2人の前には、間違いなくチャンスがあると言えよう。

2023年ドラフトで3巡目指名を受けたスピアーズは、キャリア2年目を迎えようとしている。スピアーズは新人時代にヘンリーに次ぐRB2でありながら、キャリー100回、453ヤード、タッチダウン2回を記録した。

一方のポラードはダラス・カウボーイズで5年間にわたって経験を積んだベテラン選手だ。そのほとんどの期間で別の選手とスナップを分け合っていたものの、2023年には安定した先発の役割を獲得し、2年連続となる1,000ランヤード突破を成し遂げている。

2人は異なる経歴を持つが、タイタンズのコーチングスタッフは彼らのスキルセットに類似点を見出しているようだ。ランニングバックコーチのランディ・ジョーダンは先日、両選手ともデュアルスレット型のランニングバックとしてプレーすることができ、バックフィールドからの一貫したパスキャッチオプションとして、チームのスキームにもフィットすると述べている。

スピアーズは新人時代にレシーブ52回、385ヤードをマークし、それぞれの記録でチーム内3位と4位につけた。ポラードもカウボーイズの一員としてコンスタントにパスゲームに貢献し、カウボーイズ在籍時に通算でレシーブ176回、1,319ヤード、タッチダウン5回をマークしている。

両選手をオフェンスのあらゆる場所で起用する選択肢がある中で、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンは自分の就任初年度に、このデュアルスレットコンビがオフェンスにもたらす可能性がある機会に興奮している様子を見せた。

「彼らはそれぞれ違ったことができて、傑出した存在だから、いろんな起用法を試してみるのが楽しみで仕方がない」とコメントしたキャラハンHCはこう続けている。

「トニーはボールを持ったときの加速と爆発力が素晴らしい。タイジェイもそうだし、タイジェイは短距離での俊敏性が本当に素晴らしい。だから、パスゲームでラインバッカーと彼らをマッチアップさせる方法が見つかれば、それは私たちにとって大きなメリットになる。彼らはカバーするのが難しいし、レシーバーのようにルートを走ることもできる。そこが傑出している部分だ」

「彼らのような選手は滅多に見かけないが、うちにはそのような選手が2人もいる」

【RA】

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