ミシャ監督限界説湧く中…札幌取締役が東京V戦後に私見「資金力ではなく…」

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 写真:Getty Images

北海道コンサドーレ札幌は今月2日開催の明治安田J1リーグ第17節で、東京ヴェルディに3-5と敗北。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督続投発表直後の黒星であるだけに、周囲でミシャサッカー限界説が飛び交う中、同クラブの取締役である相澤陽介クリエイティブディレクターが危機感を募らせている。

札幌はJ1第16節終了時点で2勝5分9敗と、J2降格圏の19位に低迷。監督交代や補強を求める声が挙がる中、三上大勝代表取締役GMは先月29日にクラブ公式サイトを通じて「クラブは、今シーズンの最後までミシャ監督と戦う決意をしました」とペトロヴィッチ監督の今季続投を発表。一方で「今シーズンをクラブとミシャ監督との集大成として考えています」と、今季終了後の監督交代の可能性も示唆している。

一刻も早く浮上のきっかけをつかむことが求められる札幌だが、東京V戦でも前半のみで3失点と、守備面で脆さを露呈。後半に2ゴールを奪ったとはいえ、“攻撃偏重”であるミシャサッカーにおいて守備が改善されない点が話題に。「現有戦力ではクオリティー不足」などと、編成面の責任を問う声も湧き起こっている。

そんな中、相澤氏は試合後に「一歩踏み込んで意見を言って良い状態だと判断。今の位置状態にいるべきクラブでは無い」と投稿。取締役という立場で「危機管理が今ギリギリまで来てるので全ての声で何かを変える時だと思うし、その姿勢で向き合う。俺はJ2に落ちたくない。ただそれだけ」と自身の考えを発信していた。

また東京V戦の翌日には、「常にエルメスやディオールのメゾン勢、パリのブランド、資金力のある新興ブランドがいて日本の小さな我々はいつだってパリで逆境であったが、10年続けるとあのブランドもあのデザイナーも居なくなった」とファッション業界の事情に触れると、「要は資金力ではなく意地と維持そして一歩でも前へ姿勢」と指摘。「コンサも西武も苦しいけどだから応援したい」と、パ・リーグ最下位の埼玉西武ライオンズにもエールを送っている。

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