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「日本で一番古い町」で知られる酒々井町の町制施行135周年の記念式典が2日、町複合施設のプリミエール酒々井で開かれた。町民らは地元伝統の獅子舞の演舞をはじめ節目を飾る催しを楽しみながら、合併を選ばす独立独歩を貫いてきた歴史に思いをはせた。
酒々井は1889(明治22)年、16町村の合併で誕生。当初は人口4千人に満たない農業中心の町だったが、昭和後期の大規模住宅開発で転入が急増するなどして現在では2万人超の住宅都市に発展した。最古の町は、全国で酒々井と群馬県長野原町の二つのみだ。
式典では町内唯一の中学校となる酒々井中の吹奏楽部の演奏で華々しく開幕。小坂泰久町長が「豊かな郷土と歴史文化遺産を引き継ぐことを使命に今後も持続可能なまちづくりに全力で取り組む」などと決意表明し、町発展に貢献した34人と15団体に特別記念感謝状を贈った。郷土学習「酒々井学」の発表や町指定文化財「上岩橋の獅子舞」の演舞もあり、出席者は町の文化の重厚さを再認識した。
2022年まで教育委員を2期8年務めた石井国治さん(79)は感謝状を受け取り「歴史や文化、緑豊かな自然環境などを生かしさらに暮らしやすい町になれば」と発展を願った。