車内に閉じ込められた女性救助 壱岐の会社員2人 「何より無事で良かった」 長崎

感謝状を受け取った後藤さん(左から2人目)と山口さん(左から3人目)=壱岐市郷ノ浦町、壱岐署

 長崎県の壱岐署(松尾英樹署長)は5月30日、人命救助活動に貢献したとして、いずれも会社員で郷ノ浦町の後藤公士朗さん(62)と芦辺町の山口翔太さん(33)に署長感謝状を贈った。
 3月29日、郷ノ浦町の国道で、70代女性の軽自動車と軽トラックが接触。軽自動車は道路脇の電柱に衝突して大破し、女性が身動きできない状態で車内に閉じ込められた。
 現場近くの会社に勤務している後藤さんと山口さんは事故の大きな音を聞き現場に駆けつけた。「大丈夫ですか」などと声をかけながら女性を救出して110番通報した。女性は胸を打っていたが、命に別条はなかった。
 壱岐署で感謝状を受け取った後藤さんは「何よりも女性が無事で良かった。事故が起こったときに、周りの人が積極的に救助に当たるようになれば良いと思う」と話した。

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