【栃木県「道の駅 みぶ」現地ルポ】さすが生産量日本一のイチゴ王国!いちごスイーツ&お土産が大充実

食後のデザートやスイーツに、イチゴは欠かせない材料でしょう。全国各地で多品種のイチゴが生産されていますが、最も生産が多いのは栃木県です。1968年以降、半世紀にわたって日本一を誇っています。県内のスーパーやフルーツショップ、土産店の棚には必ずといっていいほど、新鮮なイチゴが並んでいます。県央南部の壬生町に設けられた「道の駅 みぶ」でも、イチゴが豊かなバリエーションで主役を演じているようです。

城下町から「おもちゃのまち」に発展した壬生町

栃木県の壬生町は、江戸時代には壬生藩の城下町、日光西街道沿いの宿場町として栄えました。戦後の1960年代になると、10社を超えるおもちゃメーカーが続々と工場を建設し、「おもちゃのまち」となり、東武宇都宮線には「おもちゃのまち」駅まで作られたのです。

現在ではかつての工業団地の面影は影を潜め、近隣の宇都宮市や栃木市のベッドタウンに。「道の駅 みぶ」に隣接する壬生町総合公園内のおもちゃ博物館が、「おもちゃのまち」の名残を伝えています。

高速道路と一般道からアクセスができるハイウェイオアシス

「道の駅 みぶ」は、北関東自動車道の壬生パーキングエリアに連結し、高速道路と一般道の両方からアクセスができるハイウェイオアシスです。

施設内には観光情報を発信するコーナーの他、農家の直売所、フルーツパーラー、土産物ショップ、ご当地グルメが味わえる食事処が設けられています。

農家の直売所「みぶのやおやさん」

農家の直売所「みぶのやおやさん」では、道の駅周辺で収穫されたばかりの新鮮な農作物が販売されています。壬生町は思川や黒川、姿川などの水源に恵まれ、関東平野北部の平坦な地形を活かし農業が盛んに営まれてきました。

直売所の中には食卓に欠かせない野菜の全てがそろっています。中でも、かんぴょう、ゴボウは、質の高さが評価されています。かんぴょうは、江戸時代の1712年から壬生藩主を務めた鳥居忠英が、生産を奨励して地域に定着させたようです。

直売所の野菜を組み合わせれば、どのような食事メニューでも料理することができますが、最も広い売場面積で並べられているのがイチゴです。栃木県は日本一のイチゴ王国です。壬生町でも盛んにイチゴの栽培が行われています。

品種も、とちおとめ、スカイベリー、とちひめ、なつおとめ、ミルキーベリー、とちあいかなど、数種類におよびます。直売所に並ぶ朝摘み完熟イチゴは甘味が強く、スーパーなどでは手に入らないでしょう。

フルーツパーラー「Mib-TOWN」

パック詰めの生イチゴは、自宅での楽しみとなりますが、フルーツパーラーの「Mib-TOWN」では、その場で壬生町のイチゴを味わうことができます。

「Mib-TOWN」では、季節の旬のフルーツをふんだんに使ったスイーツや、ドリンクのメニューが、とてもバラエティ豊富です。

カウンターに並ぶサンプルを眺めると、どれもが魅力的で悩んでしまうことでしょう。多彩なメニューの中で、2024年5月の人気ランクNo.1は、生ドーナツの「ミブド」です。

それに次ぐ、「日光社参 将軍の苺氷」は、壬生町産の完熟イチゴを凍らせイチゴシロップと練乳とともに、削った氷にたっぷりかけたスイーツです。江戸幕府第3代将軍の徳川家光が、日光東照宮に向かう道中で味わったと伝わります。

第3位の「西日光 紅白 福苺」は、凍らせた壬生町産の完熟イチゴに、濃厚でなめらかなソフトクリームをトッピングしたスイーツです。他にも魅力的なスイーツがたくさんあるので、一品では足りず、幾つもの味を確かめたくなるかもしれません。

<フルーツパーラー「Mib-TOWN」の2024年5月の人気ランクと価格>

1. ミブド シュガー:280円、カスタード:380円(税込)

2. 日光社参 将軍の苺氷 S:530円、M:630円、L:1,080円(税込)

3. 西日光 紅白 福苺 S:590円、M:700円(税込)

おみやげ・物産「ときめきステーション」

おみやげ・物産「ときめきステーション」に行けば、イチゴの味わい方はさらに広がるようです。

カウンターでは、イチゴなどのフルーツをブレンドしたソフトクリームが販売されています。

店内にぎっしりと詰まったイチゴのブレンド菓子の種類には圧倒されることでしょう。「いちごふわふわケーキ」、「とちおとめリーフパイ」、「とちおとめクランチ」、「まるっきりいちご とちおとめ」、「いちごチョコ大福」の他にも選択肢は無限大です。

<主なイチゴ加工品の2024年5月の価格>

いちごふわふわケーキ(8個入り):756円(税込)

とちおとめリーフパイ(9枚入り):756円(税込)

とちおとめクランチ:680円(税込)

まるっきりいちご とちおとめ(15枚入り):680円(税込)

いちごチョコ大福(30個入り):1,080円(税込)

お食事処「壬生蘭々亭」

施設内にはイチゴの甘いが漂いますが、お食事処の「壬生蘭々亭」にも壬生町の味覚があふれています。

お食事処「壬生蘭々亭」では、定食から麺類、カレーなどの豊富なメニューが壁一杯に掲示されているので、必ず好みの料理が見つかることでしょう。

数々のメニューの中でも、地元の食材をふんだんに使用した料理が、大きな写真でおすすめされています。「特製壬生ラーメン」には、地元産のかんぴょうや野菜をふんだんに使われ、那須御養卵の味付けたまごがトッピングされています。「和豚もちぶたトンカツ定食」ついている「かみなり汁」は、地元産かんぴょうを具材としたご当地グルメです。「ごぼうメンチカツカレー」では、壬生産ごぼうが抜群の相性でカレーの味を引き立てます。

<壬生蘭々亭のおすすめメニューの2024年5月の価格>

特製壬生ラーメン:1,150円(税込)

和豚もちぶたトンカツ定食:1,980円(税込)

ごぼうメンチカツカレー:900円(税込)

イチゴの甘さが満ちあふれる道の駅

栃木県壬生町の「道の駅 みぶ」では、生産量日本一のイチゴ王国である栃木県がアピールされています。農家の直売所、フルーツパーラー、おみやげ・物産ステーションでは、姿、形を変えてイチゴが登場し、そのバラエティに驚かされることでしょう。

【道の駅 みぶ】

住所:栃木県下都賀郡壬生町国谷1870-2

電話番号:0282-82-3591

営業時間:

農家の直売所「みぶのやおやさん」9:00~17:00

おみやげ・物産「ときめきステーション」9:00~18:00(平日)、9:00~19:00(土日祝日)

お食事処「壬生蘭々亭」10:00~18:00(平日)、9:00~20:00(土日祝日)

フルーツパーラー「Mib-TOWN」10:00~17:00(季節ごとに変動あり)

定休日:年中無休(フルーツパーラー「Mib-TOWN」は冬季のみ水曜日定休)

公式サイト:https://michinoeki-mibu.jp/

[All Photos by Hitoshi Obayashi on 2024/5/11]

(各種料金は2024年5月11日現在のものです)

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