「やっべ、まるで“でっかい生き物”」沢田マンションを愛する画家の個展が開催中(高知)

個性的な建物「沢田マンション」を愛する画家の個展が高知県高知市で開かれています。作品からは画家の「沢マン愛」や「高知の新たな一面」を感じることができます。

先週から高知県高知市のギャラリー「OKYAKU(おきゃく)」で開かれている個展「凸(デコ)」。

作品を描いたのは、全国各地で個展を開いている埼玉県出身の画家、落合翔平(おちあい・しょうへい)さんです。

会場には落合さんが私生活や高知旅行などで心に残ったものを描いた28点の作品が展示されていて、多彩な色使いとダイナミックに描かれた線画で、見る人の心を惹きつけます。

作品の中でも半分近くを占めるのが、高知市薊野にある「沢田マンション」。

落合さんは初めて「沢田マンション」を見た時、「増築を繰り返し、完成が果てない姿」に”エネルギッシュさ“と”生命力“を感じたといいます。

(落合翔平さん)
「今まで見たどんなものよりもすごくて、パワーとかエネルギーとか、増築を繰り返している、草とかも生えていて、生え変わっているのが相まって、やっべ、“でっかい生き物”みたいな感じで、『これは絶対描きたい』と思った」

段ボールなどで作品の一部を加えたり、紙を貼り付けて修正したりしながら「沢田マンション」を表現する方法は、まさに”増築“そのもの。

細部にまでこだわった文字や、落合さんが見て感じたものがありのまま描かれていて、落合さんの「沢マン愛」や「高知の新たな一面」を垣間見ることができます。

(落合翔平さん)
「ちょっと違うところから見た人が描いたので、“沢マン”の意外な一面があるなとか、とさでんってこんな感じで街を走っているんだとか、”リープル“ってよく見たらこういうこと書いてあるんだとかを、見て感じていただけたらと思う」

落合さんの個展「凸」は、高知市唐人町のギャラリー「OKYAKU」で6月30日(日)まで開かれます。※入場料無料

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