石原さとみ&亀梨和也「Destiny」クランクアップ。20年の時をかけた物語がついに運命の最終回

石原さとみが主演を務め、亀梨和也が共演しているテレビ朝日系連続ドラマ「Destiny」(火曜午後9:00)がクランクアップ。6月4日に、ついに運命の最終回を迎える。

「Destiny」は、横浜地検中央支部の検事になった西村奏(石原)が大学時代の恋人・野木真樹(亀梨)と12年ぶりに再会したのを機に、封印してきた青春時代の“事件”がよみがえり、2人が20年におよぶ運命の波に翻弄(ほんろう)されていく。3年ぶりの連ドラ復帰となる石原をはじめ、亀梨、安藤政信、宮澤エマ、矢本悠馬、田中みな実、高畑淳子、佐々木蔵之介、仲村トオルら豪華実力派キャスト陣が集結。毎回、各配信プラットフォームのトップを独占するなど、話題沸騰中の大人のサスペンス×ラブストーリーだ。

5月28日放送の第8話では、番組最高視聴率をマーク。さらに第1話~8話の見逃し配信の累計再生数も2300万回(ビデオリサーチにて算出。4月9日~5月30日)を記録し、テレビ朝日のゴールデン・プライム帯史上最高記録を更新し続けるなど、記録的大ヒットとなっている。

20年前の事件が、現在の放火事件とつながり、ついにすべての謎が明らかになる衝撃の最終回に向けて、石原と亀梨がクランクアップを迎えた。

2人がそろう最後の撮影は、運命の恋人たちの結末をつづる重要なシーンとなった。この日も、繊細な表現にこだわり、監督とディスカッションしながら撮影に挑んだ2人は、無事に撮り終えると、安堵の表情を浮かべた。そして、このシーンをもって、石原よりひと足早く亀梨がクランクアップ。その瞬間、石原が「ありがとうございました!」と亀梨に花束を贈り、現場には大きな拍手が巻き起こった。

亀梨は「早撮りで連続ドラマを作るのが初めてで、出来上がりの作風に対する手掛かりというものがない中、撮影をしてきたんですが、現場の皆さんの熱量と仕事の丁寧さというものに身を委ねながら充実した時間を過ごすことができました。本当に感謝しています」と述べ、「1話から最終話まで、回を行ったり来たりしながら撮影してきたので、気付いたらあっという間に終わってしまった感じです。10年以上前の真樹も演じて、比重でいうと現在の真樹の方が多いはずなのに…やっぱりこのお話の核となる大学時代がすごく印象に残っています。若い頃の真樹がベースとなって今の真樹があるので、そこを構築していった大学時代の撮影がすごく印象に残っていますし、みんなでキャッキャ騒いでいた時間もすごく“生っぽさ”があった気がして楽しかったです」と笑顔を見せた。

さらに「このドラマは毎回次のエピソードに向けて、すごく気になる展開がたくさん出てきました。そういった意味ではたくさん考察もしていただけたのかなと思いますし、受け取ってくださった皆さんのおかげで、作品がより育まれていったのではないかと感じます」と視聴者にも感謝し、「壮大なスケールや、画の力というものに関しても、現場でみんなと話し合いながら、時間をかけて作らせていただいた作品なので、キュンとするシーンだったり、重厚感のあるシーンだったり…幅広い層の皆さんに、世界観に浸りながら没入して楽しんでいただける作品になったと思います。そして、僕個人としては、真樹として激動の人生を送ってきましたので、どうか幸せになってほしいです」と納得の表情で語った。

そして、3年ぶりの連ドラを完走した石原は「3年ぶり、産後始めての連ドラだったので不安だったのですが、やっぱり『連ドラってこんなに大変だっけ!?』と思いました。でも、現場に来たら楽しいんです。『私はやっぱりお芝居が好きなんだな』と改めて感じました」と感無量の表情で語り、「素晴らしい照明とミリ単位で調整されたカメラワーク、新城監督のこだわりが詰まっていて、映画を撮っているような現場でした。そのこだわりの映像から皆さんの情熱や自分の仕事に対する姿勢を感じて、『この映像のためなら頑張れる』と、皆さんを信じてついて行った撮影期間でした。正直、心が折れそうになったこともありましたが、皆さんのおかげで『やっぱりこのお仕事は面白い』と感じることができました」とスタッフ、共演者たちへ感謝の気持ちを伝えた。

続けて「私は、ほぼすべてのキャストの方と1対1でお芝居させていただいたので、皆さんととても濃い時間を過ごさせていただきました。ラブの要素も多く、でもキュンキュンだけでなく、ハラハラとヒリヒリ、そしてドキドキする瞬間がたくさんありました。サスペンスの部分では、強く自立している中でも思いやりを持ち、相手の立場で考えられる検事の姿を出せたらいいなと思って演じました。ぜひ最後まで多くの方に見ていただきたいです」と語った。

3年ぶりの連ドラ主演という重圧に大きなプレッシャーを感じながらも、みごとに“西村奏”というヒロインを演じ抜いた石原。時折涙をこらえながらも、達成感に満ちた最高の笑顔で深々とお辞儀をする姿が印象に残る感動的なクランクアップとなった。

最終回(6月4日放送)。テレビのニュースで民事党議員・東正太郎(馬場徹)の総裁就任報告を見ていた奏は、20年前、『環境エネルギー汚職事件』で「東京地検」特捜部の主任検事を務めていた父・辻英介(佐々木)のことを思い出す。英介が捏造(ねつぞう)された証拠と知りながら無理やり起訴に踏み切ったとした弁護士・野木浩一郎(仲村)の活躍により、無罪を勝ち取った東正太郎。そして、身に覚えのない疑惑を掛けられ、命を絶った父――。

しかし次の瞬間、奏はテレビ画面に映った男に釘付けになる。正太郎と父で元総理の東忠男(伊武雅刀)の後ろで拍手している男。彼こそ真樹が容疑者となった「野木邸放火事件」の現場付近で写真に映り込んでいた人物だった。国会議員便覧を調べ、その男が忠生の秘書・秋葉洋二(川島潤哉)だと確認した奏は、入院中の浩一郎の元へ。「環エネ事件」の犠牲になった父・英介、友人・及川カオリ(田中)の事故、真樹の失踪、そして放火事件…すべてが繋がっていると確信した奏は、浩一郎に真実を教えてほしいと懇願する。

20年前、「環エネ事件」の公判ですべてを覆し、正太郎を無罪へと導いた弁護士・浩一郎。そんな彼の自宅を放火し、命を狙ったのが秋葉だったという事実を突きつけ、「とても無関係だとは思えない。あなただけが知っていることがあるはず」と切実な思いで問いかける奏に、浩一郎はとうとう重い口を開く。一方、奏から浩一郎と話したことを知らされた真樹は、思いもかけぬ真実を知り…!?

ついに明かされる3つの事件、驚がくの真相。奏と真樹の甦った初恋にも決着のときが訪れる。すべての真相が明らかになる最終回、はたして奏と真樹の運命の行方は?

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