永瀬廉「最後の最後まで刺激的でした」。主演ドラマ「東京タワー」がクランクアップ

テレビ朝日系で放送中のオシドラサタデー「東京タワー」(土曜午後11:00)がクランクアップを迎え、主演・永瀬廉(King & Prince)や共演の板谷由夏松田元太(Travis Japan)MEGUMIらからコメントが到着した。

「東京タワー」の原作は、2004年に「号泣する準備はできていた」で直木賞を受賞し、「きらきらひかる」「神様のボート」「冷静と情熱のあいだ」など、これまでに数々映像化された作品を送り出してきた、江國香織氏の同名小説。21歳の青年・小島透(永瀬)と、20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史(板谷)の美しくも許されない愛を描く。また、もう1組の禁断の愛を重ねる男女である、大原耕二を松田が、川野喜美子をMEGUMIが演じる。

永瀬は約1か月半の撮影期間を終え、「僕にとっての挑戦はあっという間で、それだけ濃い一日一日だったという印象です」と振り返り、特に印象に残ったシーンとして「軽井沢のシーンです。透にとって、とても幸せだったし、そこからつらい気持ちになってと、いろんな意味で忙しい時間でした」と明かした。

板谷もまた「インの時は務まるか不安だった詩史役でしたが、永瀬くんとタッグを組ませていただいて無事にアップを迎えられたこと、ほっとしています」と安堵(あんど)の表情で、印象に残ったシーンには第1話での2人の出会いのシーンを挙げ、「そこからすべてが始まったので詩史にとってとても重要なシーンでしたし、完成したものを見た時に、2人が恋に落ちることが明確に画面に映されていたので、とても印象に残っています」と思い返した。

あらためてクランクアップを迎えたことについて、永瀬は「僕にとっても透という役は、新しい挑戦ばかりで、いろんな意味で自分としても一皮むけることができたなと思います。なかなかこういう役どころとは巡り合わないと思うんですけど、勇気を持ってオファーしてくださったプロデューサーの方々、支えてくださったスタッフの皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです」とスタッフ陣に感謝し、「そして、詩史さんを板谷さんが演じてくれたからこそ出た透の良さ、真っすぐさ――詩史さんとお芝居を重ねていく中で、僕の想像していなかった透をすごく引き出してくださった感覚が残っていて、非常に楽しい1カ月半でした。最後には監督にも挑戦させてもらえて(笑)、最後の最後まで本当に刺激のある撮影期間だったなと思います。本当にお疲れさまでした」と板谷に感謝の思いを述べつつ、万感の思いを明かした。

板谷も「一緒に二人三脚できたのが、永瀬廉くんでよかったです。うれしいです。ありがとうございました。短い間でしたけど、恋愛ができてよかったです」と笑顔を向け、「久しぶりの恋愛もの、そして20歳年下に恋をするというのもあり、最初はとても尻込みしたんですけど、準備をする衣装部・メーク部、そして技術部の皆さんのおかげで詩史像が出来上がったと思っています。本当に助けられました。ありがとうございました」と感謝した。

一方、松田&MEGUMIペアもクランクアップ。松田は「まだまだ未熟ですし、僕は器用ではないので、監督はじめたくさんのスタッフさんや共演者の方に教えてもらいながら勉強させていただきました。挑戦的な役でもあり、自分に何ができて何ができないのか、撮影期間は自分と向き合いながら一つ一つトライできたので、また一つ成長できたのかなと思います」と手応えを明かした。

MEGUMIは「皆さまありがとうございました。こういう役は初めてで、最初はどうしようかなと思っていたのですが、二十何年やってきて新しくやれることというのは少なくなってきているから、こういうチャンスをくださって本当にありがとうございました」と充実感を語った。

物語はいよいよ最終章。見どころについて聞かれると、板谷は「いろんな登場人物に感情移入して見ていただいている今作かと思います。透や詩史、そのほかそれぞれのキャラクターの行方を見守っていただきながら、『東京タワー』の世界観を最後まで堪能していただきたいです」とコメント。永瀬も「透も、耕二も、今の状況から何を考え、どう行動し、どんな決断をするのか、2人の成長を最後まで見守ってください」と呼びかけている。

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