「立派な調理師になるため一番重要なのは…」 焼き肉店「正泰苑」社長が特別授業 沖縄の琉球調理製菓専門学校で

 東京都内の焼き肉店「正泰苑(しょうたいえん)」を営む金日秀社長=写真左=は5月24日、沖縄県浦添市前田の琉球調理製菓専門学校で特別授業を開いた。和牛を使った実演を交えながら肉の部位や特徴を生かすさばき方、七輪での焼き方を指導した。

 「立派な調理師になるためには目で覚えることも大事だが、一番重要なのは食べてみること。良い食材にいかに触れるかが大事」と説明。10坪の焼き肉店から始まった自身の経歴や、焼き肉文化の歴史も語った。

 肉のうまみや香ばしさを炭で焼くことで「最大限に引き出せる」などと強調。良い食材をどう生かすかという理論をしっかり理解すれば「ライバルを出し抜ける」などと笑顔で伝えた。

 最前列で学んだ那覇市の比嘉辰樹さん(23)は「柔らかくて口の中でとろけるし、炭の良さも分かった。包丁の入れ方もすごくて勉強になった」と話した。

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