日本アイスクリーム流通協会 中間流通で適正利益確保を 構造改善、消費拡大へ一丸

日本アイスクリーム流通協会の松村武会長(松村乳業社長)は5月22日に実施した総会で、流通業界全体で足並みを揃えて物流の2024年問題をはじめとする諸課題解決に取り組む意欲を示した。

松村会長は「メーカーと同様に、流通業界も燃料費や電気代、人件費が上がっている。中間流通でコストアップ分を上げることができれば適正利益が出せるが、それがなかなかできていない状況」と課題点を指摘したうえで、こうした課題の解決こそ流通業界のますますの活性化につながると力を込めた。

日本アイスクリーム流通協会は24年度、「消費拡大」「業界構造改善」を最重要課題と位置付ける。魅力ある売場提案や品揃え機能を発揮し、市場規模6千億円を目指す。

さらなる消費拡大に向けて、5月9日「アイスクリームの日」に関連した新たなPR活動、アイスクリーム万博「あいぱく」「11月15日アイスの日」イベントへの協力などを行う。

業界構造改善に向けて、適正利益が確保できる体質の構築に向けメーカーと積極的に対応策を協議するほか、「働き方改革」を推進し、物流費の高騰や人手不足による物流機能低下の防止に努める。「ホワイト物流推進運動」に賛同し、自主行動指針の策定や新たな取引制度の導入に積極的に取り組む。

役員改選では、新常任理事に鈴木知浩氏(図南商事社長)、新監事に吉池透氏(東北フローズン社長)が就任した。

© 株式会社食品新聞社