池松壮亮が「海のはじまり」でフジテレビ系連ドラ初出演!「この脚本に大きな感銘を受けました」

池松壮亮が、フジテレビ系で7月1日にスタートする連続ドラマ「海のはじまり」(月曜午後9:00)に出演することが分かった。Snow Man目黒蓮が演じる主人公・月岡夏と血のつながった娘を見守ってきた青年役でフジテレビ系連ドラ初出演を果たす。

「海のはじまり」は、2022年10月期の「silent」(フジテレビ系)の脚本・生方美久氏、演出・風間太樹氏、プロデュース・村瀬健氏が再集結し、“親子の愛”をテーマに紡ぎ出す完全オリジナル作品。大学生だった時に付き合っていた交際相手で、別れて以来7年もの間、会うことがなかった南雲水季の死をきっかけに、血のつながった娘・海(泉谷星奈)の存在を知った夏の人生が変化していく。今の時代だからこそ伝えたい、人と人との間に生まれる愛と家族の物語を丁寧に描き出す。

池松が演じるのは、水季が夏と別れた後に働いていた図書館の同僚・津野晴明。津野は、水季が海といられない時に海を預かったり、保育園のお迎えに行ったり、シフトの調整をしたり、仕事面だけでなく、さまざまな場面で育児や生活についても水季と海を支えてきた。水季の葬儀で、海がひとりぼっちにならないようにそばにいる時に偶然、夏と出会う。名前だけ聞いていた海の父親と初めて対面した津野は感情の整理ができず、夏が水季の事情を何も知らないことを知り「この7年のこと、ほんとに、何も知らないんですね」と言い放つ。

繊細な役どころに挑む池松は「演じるうえで難しい役どころだと感じていますが、こういう人だ、こういう役割だと最後まで決めつけず、ワンクールという長い時間をかけて、津野という人に一つ一つ出会っていけたらなと思っています」とコメントしている。そして「これまでほとんどドラマを通ってこなかった自分に、このような作品のオファーが届いたことに初めは驚きました。『silent』以降、素晴らしい物作りをされるチームがあるといううわさを耳にしていました。場違いにはならないか、自分が参加することでこの既にすてきなドラマを少しでもより良いものにできるのか、考える時間をたくさんいただきましたが、プロデューサーの村瀬さんと出会い、生方さんの生み出す脚本に出会っていくうちに、深く、確かにこの物語に魅了されていくのを感じました」と出演を決めた理由を明かした。

また、台本を読んだ印象を聞かれると「親子とは何なのか、過去と今と未来と共に生きながら、人が人を思うとはどういうことなのか。この壮大なテーマに、丁寧に心を込めて向き合い、ダイナミックに挑むこの脚本に大きな感銘を受けました。さまざまな愛の形があり、私たちがつながりの中で生きていることを思い出させてくれるような確かな物語でした。愛に答えはでませんが、愛とは何かを問い直すということに、この作品の大きな意味を感じています」と感想を述べ、「たくさんの方に愛される作品になるように、この夏の皆さまの楽しみ、思い出深いドラマになるように頑張ります」と意気込みを語った。

ドラマを手掛ける村瀬プロデューサーは「正直、池松さんを地上波連ドラにお迎えできるとは思っていませんでした。今回、どうしても池松さんに演じていただきたい役があったので、難しいことは承知の上でお声がけをさせていただきました。脚本をお読みいただき、ご本人にお会いしてこの作品に込める思いと池松さんでなければならない理由を伝えさせていただいたところ、お引き受けいただけるとのお返事をいただき、その場で飛び上がりそうになりました」とオファーした際のことを振り返り、続けて「池松さんのお芝居のすごさに関しては、説明するまでもないと思います。悦(よろこ)びや悲しみ、優しさや強さといった感情はもちろんのこと、この世の正義も悪も、怒りも赦(ゆる)しも、そのすべてを何げない表情やちょっとしたしぐさで表現されるすごい方だとずっと思っていました。感情を内側から表現するというか、心の奥にある隠された別の感情みたいなものを感じさせてくれる、言葉にできないすごい芝居をする方だとずっと思っていました。その池松さんのお芝居を、僕自身が連ドラで見たいと思ったのです」と起用理由を説明した。

さらに、「10時間という長い時間をかけて人の心のうつろいを描けるのが連続ドラマの強みだと僕は思っています。このドラマで池松さんに演じていただく津野は、夏と別れた後、1人で海を育てていた水季のそばにいて、彼女にそっと寄り添っていた人物です。そのことを夏は全く知りません。水季の死をきっかけにして突如現れた夏に対して、津野は何を思うのか。そこから動きはじめる津野の感情、微妙に揺れ動いていく心を、池松さんにしかできない表現方法で演じていただけることを、僕自身が誰よりも楽しみにしています」と話し、期待を寄せている。

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