【詳報】二階伸康氏を擁立方針 衆院新和歌山2区で自民県連

二階伸康氏

 自民党和歌山県連は1日、和歌山市のホテルで「拡大役員会」を開き、二階俊博元党幹事長の三男、伸康氏(46)を衆院新2区の候補予定者に擁立する方針を満場一致で決めた。30日の県連大会で正式決定した後、党本部に上申する。

 新2区は二階元党幹事長が出馬、新1区は鶴保庸介参院議員がくら替えの予定だったが、いずれも立候補しないことを表明。候補予定者は選び直しとなった。県連は選定方針を「原則公募」とした一方、県連内の5人以上から推薦があれば公募はせず、1日の拡大役員会で協議するとしていた。

 伸康氏は県内町村長でつくる県町村会や県議有志らから要請を受け、5月17日に出馬を表明。県連に新2区の候補予定者となる支部長の選任を要請していた。

 拡大役員会は石田真敏衆院議員や鶴保庸介参院議員、県議、首長ら約80人が出席し、非公開で開かれた。伸康氏に県議15人や首長14人ら47人の推薦があり、満場一致の拍手で承認。異論は出なかったという。

 会議後に取材に応じた県連幹事長の山下直也県議は「厳しい戦いになると思うので、まずは勝つことに全力を挙げる。それが国も和歌山県も守ることになる」と述べた。

 伸康氏は「決定事項を本当に重く受け止めて精いっぱい頑張りたい」と話した。

 新2区には、共産党公認で元県議の楠本文郎氏(69)が立候補すると表明している。

■新会長に石田氏内定 二階氏は顧問へ

 拡大役員会では、県連の役員改選についても協議。新会長に旧2区選出の石田衆院議員を内定、会長の二階元党幹事長は顧問とし、県連大会に諮るとした。

 新1区の候補予定者選びについては、この地域選出の県議や市議らによる会合が拡大役員会後に開かれ、協議されたが、結論は出なかった。引き続き公募の方針だが、開始時期など詳細は決まっていないという。

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