「JBL」の新たなTWSは“いいとこ取り”? スマートディスプレイ搭載&LDAC対応の『JBL LIVE BEAM 3』に触れた

ハーマンインターナショナルは「JBL」ブランドより、ハイレゾワイヤレス対応ハイブリッドノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホン『JBL LIVE BEAM 3(ライブビーム 3)』を2024年6月7日より発売する。新製品のポイントなどについて、先立っておこなわれたメディア向け発表会の情報をもとに紹介したい。

発表会で登壇したハーマンインターナショナルのプロダクトマーケティング部プロダクトマネージャー・塚本美保氏によると、新たに発売される『JBL LIVE BEAM 3(ライブビーム 3)』は、2022年に発売され、多機能さと手軽で人気を博した『JBL LIVE FREE 2(ライブフリー 2)』と、2023年に発売され、フラッグシップモデルとして高音質なJBLサウンドを確保しつつも、充電ケースにタッチパネルを搭載したことで画期的なモデルとして話題となった『JBL Tour Pro 2』の良さを融合させたアイテムだという。

特徴として挙げられるのはJBLシグネチャーサウンドを実現する高性能10mm径ダイナミックドライバーを搭載、ブランド初となるLDACに対応、ブランド史上最高クラスの進化したノイズキャンセリング機能も備えている。

細かく見ていくと、ドライバーには新しい樹脂素材「PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)」+PUを採用することで、豊かでパワフルな音質を確保。ノイズキャンセリングについては「ハイブリッド式ノイズキャンセリング機能」を持ち、リアルタイムで周囲のノイズ成分を監視、周波数帯とその度合いを調整する「リアルタイム補正」機能を搭載した。

さらに、進化した計6つの高性能マイクにより、外から入ってくる騒音レベルを緻密に検出。13バンドのイコライザーを使用し中音域と低音域のノイズの遮断性能を高めることで通話性能もアップしている。

また、充電ケースは『TOUR PRO 2』で初搭載したスマートタッチディスプレイを踏襲しつつも、新たに操作画面が日本語に対応。ケースを開いた状態でもメニューの操作が可能となっており、専用アプリ「JBL Headphones」を使えばオリジナル壁紙を追加・選択することができる。ちなみに本体は『TOUR PRO 2』に比べ、体積-6%、重量-5%とコンパクトになり、同モデルでユーザーからリクエストが多かった持ち運びに便利なストラップが装着可能なホールも設けられている。

そのユーザビリティはイヤホン本体の装着性にも及び、TWSタイプにありがちな装着時の違和感や痛みなどを回避するため、ブランド独自の「ショートスティック型」デザインを継承。楕円形型のデザインは、外から覆うような形状でフィット感を高めている。

その機能性や携帯性、装着感は日常使いを想定した同ブランドのコンセプトにもぴったりで、音楽や映画、ゲームなど日常生活のあらゆるシーンで快適に使えるのが魅力だ。また、新たに独自開発した「アダプティブEQ」を使えば高音域と低音域を増強することで、小音量時でもバランスの良い音質を確保。緩い装着などの音漏れを察知し、低音域のロスを自動的に検出して補正してくれる。オンライン会議シーンでは相手の声量に合わせて自動で音量を調整する機能も搭載しているなど、オンオフ問わず日常のあらゆるシーンで活用できる『JBL LIVE BEAM 3』。価格はJBLオンラインストアで 2万8,050円(税込)、カラーはブラック・シルバー・ブルー・パープルの全4色で展開となる。

(文=小川太市)

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