第7回輸入博、初めて新素材専門ゾーンを設置

第7回輸入博、初めて新素材専門ゾーンを設置

上海国家会展中心の南側広場。(2023年10月24日撮影、上海=新華社記者/方喆)

 【新華社上海6月3日】中国国際輸入博覧局はこのほど、上海市で11月5~10日に開催予定の第7回中国国際輸入博覧会(輸入博)について、技術設備展示エリアに新素材専門ゾーンを設置することを明らかにした。第7回輸入博の企業商業展出展契約面積はすでに30万平方メートルを超えている。

 同局の李国清(り・こくせい)副局長は、今回の輸入博から技術設備展示エリアに新素材専門ゾーンを設置し、同業界のため新製品の初公開・初展示の場や、業界の最新トレンド発信の場、国際的なイノベーション資源共有の場を提供すると説明。これまでに米国や日本、ドイツ、シンガポール、ブラジル、イタリアなどの世界上位500社企業やリーディング企業が新素材専門ゾーンへの「デビュー」を飾ることが決まっていると明らかにした。

第7回輸入博、初めて新素材専門ゾーンを設置

立邦塗料中国の公式ホームページ。(スクリーンショット、北京=新華社配信)

 シンガポール企業のウットラムと日本ペイントとの合弁で設立され、現在は日本ペイントホールディングスの完全子会社となっている立邦塗料中国(日本ペイント・チャイナ)集団は今回初めて輸入博に参加する。同社ブランド・広報センターの蔡志偉(さい・しい)総裁は「今回の輸入博参加を、中国事業を深堀りする重要な契機と捉えている」と述べ、「中国経済が長期的な安定の中で上向くトレンドは変化していない。この状況が、中国の質の高い発展の中でわが社を含む外資企業に自信と活力をもたらしている」と分析した。

 同じく輸入博の「ニューフェース」である米国の合成繊維メーカー、インビスタのナイロン・インターミディエイツ(中間体)・アジアパシフィック副社長を務めるカイル・レディンガー氏は「中国は一貫してわれわれのグローバル事業の成長と投資における戦略的重心であり続けている。初めての輸入博出展で新素材専門ゾーンを選んだのは、われわれの事業や発展の方向性と非常にマッチしているからだ」と語り、同社がこの10年で中国に投じた資金は140億元( 1元=約22円)を超えており、同市には同社初のアジア太平洋地域研究開発・イノベーションセンターも建設したと紹介した。(記者/周蕊)

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