VW『ID.3』改良新型、2つの新グレード登場…欧州で予約受注開始

フォルクスワーゲン ID.3 改良新型

フォルクスワーゲンは5月30日、小型EV『ID.3』改良新型の新グレード「Pro」と「Pure」の予約受注を欧州で開始した、と発表した。

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『ID.3 Pro』は新しいソフトウェアとインフォテインメントシステムを搭載し、操作性が向上した。また、最大出力203psから231psへのデジタルアップグレードが可能となり、0-100km/hの加速が6.6秒に短縮された。新しい59kWhリチウムイオンバッテリーは、WLTPサイクルの航続が最大434kmに。最大充電出力は120kWから165kWに増加した。

また、新たに登場した『ID.3 Pure』は、最大出力170psの電動モーターと52kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。WLTPサイクルで最大388kmの航続を実現した。最大充電出力は145kWだ。

全てのID.3モデルには、新しい「ウェルネスアプリ」と480Wのハーマンカードン製サウンドシステムが搭載される。ウェルネスアプリは、運転中や休憩中の快適性を向上させるために、背景照明、音響、空調を利用する。サウンドシステムは、4つのプリセットサウンド設定により、イコライザーを使って個々の好みに合わせて調整できる。

新しいディスプレイと操作コンセプト、マルチファンクションステアリングホイール、イルミネーションタッチスライダー、新しい「IDA」音声アシスタントが導入された。IDAは、オンラインデータベースにアクセスして質問に答えることができる。また、人工知能(AI)を統合し、「ChatGPT」を利用している。

新しいID.3モデルには、バッテリーの充電と熱管理機能が搭載されており、次のDC充電ステーションに到着する前にバッテリーを最適な温度に予熱する。これにより、最大の充電出力が可能となる。標準装備として、クルーズコントロールシステム、自動ブレーキ(フロントアシスト)、レーンキープアシスト、対向車ブレーキ機能、「Car2X」交通危険警報機能が含まれている。

オプションとして、オンラインデータを利用した「Connected Travel Assist」、「Park Assist Plus」、リモートパーキング機能などが用意されている。

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