名鉄・神宮前駅の新商業施設「あつたnagAya」、9月1日に第1期開業へ

名古屋鉄道は、名古屋市の名鉄神宮前駅西街区で整備している新商業施設「あつたnagAya(ながや)」(熱田区神宮)の第1期開業日を、9月1日と決めた。熱田神宮の最寄り駅であることから、和風の木造建築物に店舗が入る形態で、大人が行きたくなる風情ある街並みにする。

あつたnagAyaは、神宮前駅西側約7,000平方メートルに木造平屋建ての3棟を整備している。3棟合計の床面積は約1,100平方メートル。飲食店、土産物店など約15店が出店する。このうち、第1期開業は2棟で、計10店の出店が決まっている。

客層のターゲットは熱田神宮の参拝客や観光客。地元で長く愛されている店、食べ歩きができる店、地元の食材を使う店、地元の文化や地域の良さを感じられる店を集めた。

出店が決まったのは、産地直送のひものが売りの「(仮称)熱田神宮ひもの食堂」、名古屋名物あんかけスパゲティの「鯱ひげカフェ」、熱田区で創業した手羽先唐揚げの「風来坊」、串カツの「くった」、牛たんの「めぐろ」、土産物の「名鉄商店」、醤油味たこ焼きの「(仮称)さく蛸」、日本茶カフェの「妙香園」、愛知県犬山市の米農家が出店する米粉バームクーヘンの「ココトモファーム」、テイクアウト専門カフェの「CROCE&Co.」。

長屋根の下に飲食や物販のワゴンが並ぶエリアや、常設のキッチンカースペースも開設する予定で、出店するテナントを募集している。契約期間はともに1年間以上を予定している。

熱田神宮は年間約700万人の参拝客が訪れる名古屋市を代表する観光名所だが、周辺に回遊性が乏しいうえ、地元ならではの飲食店不足が指摘されていた。地元のまちづくり協議会は2020年、熱田神宮にふさわしい門前町の形成を求め、エリアごとのビジョンを策定している。

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