ドラマ『約束』第8話 香坂が追い続けた犯人が明らかに…。そしてバディの信頼関係に動きが?「香坂のツンデレ最高」

5月30日(木)中村アンと横山裕(SUPER EIGHT)が出演する日本テレビ系新木曜ドラマ『約束 ~16年目の真実~』第8話が放送された。本作は、16年前の連続殺人事件で全てを奪われた桐生葵(中村アン)が刑事となって故郷に戻り、過去の真相に迫る“予測不能×完全オリジナル”の心理サスペンス。SNSでは「2人のバディ感がたまらない」「香坂と葵のバディ…尊い」「クライマックス近くてわくわくするけど終わるのさみしい」などのコメントが多く寄せられた。

(以下、ドラマ最新話までのネタバレを含みます)

◆第8話「犠牲」

特殊詐欺組織に入り、抜け出せず悩んでいた葵(中村アン)の同級生・天草(森永悠希)を追い詰め、銃を向ける香坂(横山裕)。

天草に銃を向ける香坂(画像は第7話から引用)

香坂の後輩刑事・麻生(小林虎之介)を殺したのは自分ではなく、“刑事を殺した”と話していた特殊詐欺グループの先輩ではないかと話す天草に、香坂はその人物を呼び出すように促した。「これは私がすべてをかけてでも追うべき真実です」と話す香坂が、麻生を殺した犯人を単独で追うのではないかと葵は心配し、夏目(樋口幸平)を香坂の監視につける。そして、葵は連続殺人の事件現場へ。自ら“おとり”になり犯人をおびき寄せるつもりで、事件現場に犯人へのメッセージを暗号で記したメモを残した。

捜査第一係の葵、香坂、夏目

特殊詐欺組織の『ルーム』に使われた建物が、葵の同級生・恵(佐津川愛美)の父、尾藤誠(井上肇)から譲り受けたものだったため、葵と木崎(坪倉由幸)は恵から事情を聞くことに。香坂は天草の情報から、特殊詐欺グループのメンバー・酒井(堀丞)を捕まえる。酒井は、幹部の“ハルク”と名乗る男が“刑事を殺した”と話していたといううわさを聞いただけだと否定する。香坂は、酒井にルーム付近の防犯カメラの映像から“ハルク”を探させることに。

麻生を殺害した犯人だと捕まえるが…

一方、不破(細田善彦)は、高校の文化祭実行委員だった、同級生で雑貨屋の店主・井出(森優作)を訪ねる。当時シナリオを読んだかと聞く不破に、井出は「悪くはなかった。(シナリオ)書いた意味、あったな」と意味深につぶやいた。

防犯カメラ映像を見続けていた酒井が、“ハルク”を発見した事で大きく捜査が進展。その“ハルク”の正体は、有村刑事部長(杉本哲太)の息子である有村潤(奥野壮)だった。「これですべてが見えました」と、香坂は有村の元へ向かい、息子のため、自分自身の保身のために特殊詐欺捜査を妨害しようとした有村を厳しく問い詰め、尾藤誠の関係についても追及する。有村の息子のことをすでに本部にも共有している香坂は「本人の身柄をおさえれば、すべて明らかになります」と強く断言。しかし有村は悪びれる様子もなく、「あるだろう、何かを犠牲にしてでも得たいものが。私の望みは上に立つことだ。いや、これは望みではない、私の使命だ、責務だ!」

相対する香坂と有村

16年前、有村は昇進のために尾藤を使い、恵に葵の父の目撃時間の証言を変更させたのだという。「結果としてえん罪を招いた側面はあったかもしれない。だが、必要な決断だった。今でもそう確信している」そう有村は言い切った。権力者や犯罪組織と渡り合うために、清濁併せ呑む覚悟を持った人物が必要だと。さらに「香坂、俺と一緒にさらに上を目指さないか?俺の言いなりになる必要はない。俺を利用して自分の思いを貫け」と、香坂を取り込もうとする。香坂は「多くの犠牲の上に成り立つ正義など、存在してはならない!あなたには人の上に立つ資格などない」と冷たく言い放つのだった。

葵は事件現場に向かい、残したメッセージがなくなっていることを確認する。その場から立ち去ると、何者かに尾行されていることに気が付き、香坂に電話で伝えたが、一方的に切ってしまう。まるであの時の様に…麻生の最期と重なり、香坂は急いで現場に向かった。

自らを“おとり”にして真犯人をおびき寄せた葵

葵は、事件現場付近で後ろをつけてくる人物を先回りし、鉢合わせたが…そこに現れたのは不破だった。香坂も合流し話を聞いてみると、葵の残した暗号を見た不破は、葵に危害が及ばないよう見張っていたところ、葵の後を追う人物を見つけさらに尾行していたという。捕まえることはできなかったが、犯人をおびき出すことができたと喜ぶ葵に、香坂は「いい加減にしてください。危険を冒すような捜査をすべきじゃない。あなたに何かあったら悲しみ、傷つく人だっているんです」と怒りを見せた。以前までは、信念のためならルールを破ってもいいと思っていた香坂。しかし「けど違った。チームを信じ、正しい道を進むこと。何より、命を守ること。それでしか真実にはたどり着けない。忘れないでください!」と葵をまっすぐ見つめた。すると葵は「意外です。香坂さんからこんな説教を受けるなんて」と少し笑みをこぼした。「あなたは私のバディでもある。望んだことではありませんが」と、香坂は葵を“バディ”として認めるような言葉をかけた。

この香坂と葵のバディとしての信頼関係が見えたシーンに、SNSでは「2人のバディ感がたまらない」「香坂と葵のバディ…尊い」「香坂のツンデレ最高」と2人を“推す”コメントが多く寄せられた。

バディとして信頼関係を築いてきた香坂と葵(画像は第3話から引用)

その後、恵は防犯カメラを設置し、桃は自警団を結成。2人とも自ら動き出し、真犯人逮捕に向けて協力してくれることに。すると、桃が自警団と女子高生を自宅まで送っていると、後ろを不審な人物が尾行していると女子高生が気が付いた。恵の会社で防犯カメラを解析すると、黒いパーカーにフードをかぶった人物が映っており、その人物がとった“ある仕草”を見て…井出の仕草ではないかと疑う。

引きこもりがちだった井出(右)に弁当を届ける桃(左)

そして捜査一課は、井出が事件に関わっている可能性があるとして捜査を始め、葵と木崎は井出の雑貨屋へ。しかし、そこには誰もいない。扉が開いているのを確認した葵は、中に入ると奥に別の部屋を見つける。警戒しつつも進むと…そこには複数のパソコンや工具などがあり、壁には連続殺人事件についてのスクラップ資料がいくつも貼られていた。

雑貨屋で怪しいパソコンやスクラップを見つけた葵

パソコンのマウスをクリックすると、ビー玉を転がす装置が作動。ビー玉がレールを転がり、キーボードのエンターキーに落ちると…次々にモニターがつき、そこには以前テレビで流れた、葵が報道陣の前に立った時の映像や、映画のシナリオの続きと思われる原稿が映し出された。さらに、床には葵が犯人をおびき寄せた暗号の紙が落ちていた。葵は何かに気が付いたようにこう思った。「気づくのが遅すぎたのかもしれない。私もまた、仕掛けられた玩具の一部に過ぎないのだと。私は、この男にもてあそばれている」。

井出の部屋に置かれたビー玉の装置に、SNSでは「まさかの1話の冒頭のピタゴラスイッチが8話でつながった!?」「ピタゴラスイッチ的な装置、1話の冒頭と同じだよね!?」など、第1話の冒頭でも流れたビー玉の装置に “伏線回収か?”と話題になっている。

一方、有村潤の張り込みをしていた香坂と夏目にも動きが。潤の姿を見つけ、任意同行をかけようとするが、その様子に気が付いたのか、突然逃亡。 追いかけたその先には有村刑事部長が車で待ち構えており、潤は車に飛び乗り逃走していくのだった。

息子の逃走をほう助する有村刑事部長

そして、望野警察署には、雑貨屋にはいなかった井出の姿が。「すいません。自首しに来たんですけど」。

このクライマックスを感じさせる驚きの展開にSNSでは「クライマックス近くてワクワクするけど終わるの寂しい」「やっぱり井出はミスリード!?」など、ずっと謎めいていた井出への声が寄せられた。次回予告での葵の「私が見ていた世界はすべて反転していた」という言葉に「まだどんでん返しあるの!?」と物語へ大きく期待するコメントが寄せられた。

次回、第9話「反転」は6月6日(木)よる24時19分から放送予定。

ドラマ『約束 ~16年目の真実~』
読売テレビ・日本テレビ系 毎週木曜よる11時59分放送
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写真提供:©読売テレビ

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