【パリ五輪】パリへ再び挑む石浦智美選手 進化と地元の応援に支えられた36歳の挑戦【新潟】

パリパラリンピック代表 石浦智美選手

パリオリンピック・パラリンピックに挑む県勢アスリートを紹介する『~routedeparis~(ルート・ドゥ・パリ)』。4回目は、パラ競泳の石浦智美選手です。36歳にして、日本記録を更新する進化の裏には地元上越の熱い応援と子どもたちの存在がありました。

■大石悠貴アナウンサー
「パリパラリンピックの代表おめでとうございます!ありがとうございます!」
■石浦智美選手
「東京2020大会に続いてパリへの代表になることができてとてもうれしく思っている。」

上越市出身、競泳の石浦智美選手。3月に静岡で行われた代表選考会で100m自由形と背泳ぎ、50m自由形の3種目に出場し、パリへの切符をつかみました。パラリンピックの出場は、3年前の東京大会に続いて2回目です。

■石浦智美選手
「東京パラが終わった後に、(自分のパリ代表の)姿が見えているかと振り返ると全く想像はできていなかったし、コツコツと積み重ねてきた結果が今に至るのかなと思う。」

3歳から水泳を始めた石浦選手。出場するのは視覚障がいが最も重いクラスです。先天性の緑内障により徐々に視力が低下し、現在はほぼ光を感じない状態だといいます。

5月の代表合宿ではボッチャに挑戦。音を頼りに・・・見事ターゲットのボールに命中。
■大石悠貴アナウンサー
「まるで見えているのか思うくらいに完璧にボッチャのボールを投げていた。」
■石浦智美選手
「でも私は球技は苦手・・・。」

今シーズンは、3月の静岡大会で日本記録を更新すると、5月に行われたジャパンパラ水泳は3種目で日本記録を更新。さらにその2週間後、シンガポールの大会で再び記録を更新するなど、進化を続けています。

■石浦智美選手
「東京パラの時はどちらかというとパワー型で前半型の泳ぎだったが、そのパワーも加味した後半も泳ぎを崩さず、ストロークを丁寧に行っていくのがタイムが上がっている要因の一つ。」

成長の要因は、技術的なことだけではありません。地元・上越からの応援が力になっています。
■石浦智美選手
「地元の応援はすごく力になっているし、母校の北諏訪小からの子どもたちからの応援もすごく力になっている。」

去年11月、母校の北諏訪小学校で講演。その後、石浦選手のもとに子どもたちからメッセージが届きました。
■子供たちからのメッセージ
「石浦先輩これからも応援しています!ワー!」
■石浦智美選手
「子どもたちからビデオメッセージをもらって、それを力に3月の選考会で(派遣標準)記録を突破することができたので、パリで良い結果を出して良い報告をしたい。」

地元の声援を力に、パリでの活躍を子どもたちに届けます。
■石浦智美選手
「パリではメダルを持ち帰って、努力することでどんなに苦しいことがあって諦めそうになったとしても、諦めずに夢に向かっていくことで夢は叶えられるだよということを伝えられるような選手になっていきたい。」

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