世界遺産登録・源泉かけ流し20周年 十津川村で大花火大会

十津川村では2つの20周年を記念して、花火大会が1日、上野地地区で行われ、約5000発の花火が夜空を彩りました。

十津川村では2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界文化遺産に登録、また全国で初めてとなる温泉の「源泉かけ流し」を宣言しました。

村の魅力を全国に発信した2つの出来事から20年。小山手村長は新型コロナによる厳しい時期を振り返り、花火大会を「再び賑わいを取り戻すきっかけにしたい」と話しました。

花火大会を前に会場では陸上自衛隊第3音楽隊の演奏会や温泉を体験できる足湯コーナーなどが人気を集め、祭りのムードを盛り上げました。

そして日も暮れた午後7時半。まず、村のマーク=村章を表す菱形の中に十の文字、さらに20周年を祝う花火が打ち上げられました。この日の花火は約5000発。普段は静かな谷間に迫力満点の音が響き渡り、およそ4000人の来場者は色鮮やかな光と音の芸術を楽しみました。約40分間にわたる村では過去最大規模の花火大会。中には隣の下北山村から来た人も。

下北山村からの来場者は

「すごく迫力があってきれいでした。子どもたちも大喜びでした。」

「最後の最後のところ(きれいだった)」

「どんどん人も少なくなってきていますけれども、みんなで盛り上げていってくれたらいいなと。」

2つの20周年を記念した花火大会は10月にも村南部の十津川温泉・二津野ダム湖周辺で予定されています。

© 奈良テレビ放送株式会社