SYLが補助金を虚偽申請、呉市にぎわい事業で 「パンタスティック!!」展開会社代表が理事長 広島県

呉市役所

 広島県呉市は3日、NPO法人SYL(呉市)に交付した商店街のにぎわい創出事業への補助金の申請書類に虚偽があったとして、同日付で補助金の交付決定を取り消し、計396万円の返還を求めたと、発表した。市は刑事告訴を含めた対応を検討していく。

 SYLは、市が2022年に都市再生推進法人に指定し、複数の市の事業とかかわりがあった。理事長は、パンイベント「パンタスティック!!」を全国展開していたローカルズオンリー(同)の下野隆司代表が務めている。同社は負債がかさみ、5月下旬に事業停止している。

 市商工振興課によると、虚偽申請を確認したのは22、23年度に計4回、市中心部の堺川沿いの中央公園で開催したイベント「あさまち」。市は合計事業費約610万円のうち396万円を補助していた。

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