中国外交部「米国がビザ制限実施すれば中国は断固対抗」

中国外交部「米国がビザ制限実施すれば中国は断固対抗」

中国外交部。(資料写真、北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京6月3日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は3日の定例記者会見で、香港高等法院(高裁)が「国家政権転覆共謀罪」に問われた被告に法に基づく判決を言い渡したこと受けて、米国務省が中国中央政府と香港特別行政区政府の関係者に新たな査証(ビザ)発給制限措置を取ると表明したことに関し、米国が措置を実施すれば中国は断固対抗すると表明した。

 毛報道官は次のように述べた。米国は意図的に「一国二制度」を攻撃し、香港国家安全維持法(国安法)に泥を塗り、香港の民主と自由の状況についてでたらめの議論をしている。香港特区の司法に干渉し、ビザ制限を乱用している。関連行為は中国の内政に対するあからさまな干渉、国際法と国際関係の基本準則に対する違反であり、中国は強い不満を表明し、断固として反対する。

 「反中乱港(中国に反対し香港を混乱させる)」分子のいわゆる「予備選挙」は香港特区の憲制秩序への重大な挑戦で、国家の安全に深刻な危害を及ぼした。事件に関与した他の31人の被告は既に罪を認めている。香港特区の法執行機関と司法機関が法に基づき職務を履行し、国家の安全に危害を及ぼす各種行為に懲罰を科すことは合理的かつ合法的で、中央政府は揺るぎなく支持する。

 香港のことは純粋に中国の内政に属し、いかなる外部勢力の介入も許さない。われわれは米国に対し、中国の主権と香港の法治を確実に尊重し、国際法と国際関係の基本準則を厳守し、いかなる形であれ香港のことに干渉しないよう促す。米国が中央政府と香港特区政府の関係者にビザ制限を実施すれば、中国は断固対抗する。

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