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[3日 ロイター] - 交流サイト(SNS)などで注目を集め個人投資家の取引が活発となる「ミーム株」の一角、ゲーム販売のゲームストップの株価が3日の米国株式市場で一時75%上昇した。2021年のミーム株ブームの火付け役とされる「ロアリング・キティ」ことキース・ギル氏がオンライン掲示板「レディット」に投稿したスクリーンショットで500万株保有を示したことを受けた。
ゲームストップ株は21%高の28ドルで引けた。LSEGデータによると、47億ドル相当のゲームストップ株が取引され、ニューヨーク証券取引所で最も取引の多い銘柄だった。
ギル氏のレディットへの投稿は3年超ぶり。500万株はゲームストップの公開株式の1.8%に相当する。21年4月の前回の投稿では20万株保有が示されていた。
2日の投稿ではまた、21日に期日を迎える権利行使価格20ドルのコールオプション(買う権利)6570万ドル相当を保有していることも示された。
先週末5月31日の終値は23ドルだった。
ネット証券「eToro」のグローバル市場ストラテジスト、ベン・レイドラー氏は「ギル氏は投稿通りに資金を投じており、一部の投資家は明らかにギル氏に追随してミーム株への関心を再燃させている」と指摘。「この株の空売りポジションと比較的小さい時価総額を考慮すると、株価に不釣り合いな影響を与えている」と述べた。
個人投資家のSNS「ストックツイッツ」では、ゲームストップがトレンド1位となり、個人投資家の関心が高まっていることが示された。
AMCエンターテインメントが11.1%上昇するなど、他のミーム株にも買いが広がった。
分析会社オルテックス・テクノロジーズによると、3日の株価急騰により、ゲームストップの空売り筋は10億ドル近い含み損を抱える見込み。
ロイターはスクリーンショットを確認できていない。ギル氏はコメント要請に応じていない。