英EU離脱主導のファラージ氏、総選挙出馬表明 トランプ氏盟友

Andrew MacAskill Elizabeth Piper

[ロンドン 3日 ロイター] - 英国の欧州連合(EU)離脱(ブレクジット)を主導したナイジェル・ファラージ氏(60)が3日、7月4日に実施される総選挙に出馬すると表明した。右派政党「リフォームUK」(「ブレグジット党」から改称)を率い、選挙選を戦う。

ファラージ氏はこれまで、11月の米大統領選でトランプ前大統領を支援するため、7月4日の英総選挙には立候補しないと表明していた。

ただ、政治に幻滅した自身の支持者のために立ち上がらないことに罪悪感を感じ、考えを変えたと表明。記者会見で「われわれは野党の声になる。労働党が勝利するのは既成事実だが、リフォームUKをその主な対抗馬として位置づけたい」と語った。

その上で、医療や交通などの公共サービスに問題があるとし「政治的な反乱」を主導すると表明した。

世論調査では、総選挙で野党・労働党が圧勝し、与党・保守党は大敗するとの予想が示されている。リフォームUKの支持率は約10%と、労働党と保守党に次ぐ3位。ただリフォームUKが議席を獲得するとは予想されていない。

スナク首相はファラージ氏の出馬を懸念しているかとの質問に対し、リフォームUKへの投票は労働党の支援になるとの考えを示した。

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