福島県内スキー場利用8.6%減 暖冬で営業期間短縮、エリア制限

 県は3日、2023~24年シーズンの県内スキー場の入り込み数が82万5850人で、前季の90万3691人から8.6%減少したと発表した。県は暖冬による雪不足のため、各スキー場が営業期間の短縮や滑走エリア制限をしたことが影響したとみている。

 19のスキー場別に見ると、アルツ磐梯(磐梯町)と猫魔スキー場(北塩原村)のリフトが連結し、国内最大級のスキー場として誕生した「星野リゾート・ネコママウンテン」の南エリア(旧アルツ磐梯)が11万8459人で最も多く、北エリア(旧猫魔スキー場)が10万8618人で続いた。県全体の入り込み数が落ち込む中、南エリアは前季並みを維持し、北エリアは前季比1.8倍に増えた。

 6圏域別では、磐梯猪苗代が53万3096人(前季比6.8%減)、南会津が23万9004人(同2.2%減)だった。

 県内スキー場の入り込み数は新型コロナウイルスの感染拡大前まで年間約100万人で推移していた。県は若年層やインバウンド(訪日客)向けのリフト購入費割引事業などで誘客を図っており「今後も100万人への回復を目指し、地元自治体と連携してスキー客を呼び込みたい」(観光交流課)としている。

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