男子・郡山北工連覇、女子・郡女大付はV5 福島県高体・バレー

【郡山北工―会津学鳳】第1セット、スパイクを放つ郡山北工の久保木=郡山市西部体育館

 第70回県高校体育大会はメイン会期最終日の3日、県内各地で各競技が行われた。バレーボールは、男子の郡山北工が2大会連続11度目、女子は郡女大付が5大会連続24度目の優勝を飾った。弓道は男子の福島工が初優勝、女子は安積黎明が5大会ぶり2度目の優勝を果たした。

 郡山北工、守りからリズム

 男子バレーボールは郡山北工が王者の座を譲らなかった。決勝では今大会初めて第1セットを落としたが、すぐに守備を立て直して逆転勝利。2年連続11回目の頂点に立った。現校名になってからの大会連覇は初で、郡山工時代を含めても1970年以来54年ぶりの快挙。エースで主将の久保木奏空(そら)(3年)は「自分たちのバレーができた」と納得の表情を浮かべた。

 第1セットは序盤から相手エースの強烈なスパイクに襲われた。流れをつかめずにいた中で、本年度就任した二階堂大樹監督は相手のマークをエースともう一人に絞るように指示。相手エースがスパイクを狙う場所をチームで共有するなど守備意識を徹底し、初優勝を狙う相手の勢いを封じた。

 守備から流れを作り、久保木らのスパイクで得点を重ねた。「大エースがいるチームではない」(二階堂監督)が、選手層に厚みがある。途中出場の選手もブロックなどで貢献した。勝利の瞬間、選手たちは抱き合って歓喜した。

 選手たちの目標は全国4強。チームのOBでもある二階堂監督は指揮官として初の全国大会に「すごく楽しみ」と胸を躍らせ、久保木は「総合力で勝ちにいく」と意気込んだ。新たな船出を切ったチームが一丸で大舞台に挑む。(津村謡)

 【バレーボール男子】

▽準決勝
郡山北工 2―0 相馬
 (25―23 25―23)

会津学鳳 2―0 福島商
 (25―19 25―21)

 ▽第3代表決定戦
相馬 2―1 福島商
 (21―25 25―20 25―19)

 ▽決勝
郡山北工 2―1 会津学鳳
 (22―25 25―15 25―19)

 【バレーボール女子】

▽準決勝
郡女大付 2―0 原町
 (25―8 25―14)

聖光学院 2―0 福島成蹊
 (25―11 25―17)

 ▽決勝
郡女大付 2―0 聖光学院
 (31―29 25―15)

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