中国外交部、ウクライナ平和サミットの不参加は平和の不支持でない

中国外交部、ウクライナ平和サミットの不参加は平和の不支持でない

中国外交部。(資料写真、北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京6月4日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は3日の記者会見で、中国がウクライナ平和サミットに出席しないと表明したことに関し、中国は会議を支持しないのかと問われ、不参加だから平和を支持しないというわけではないと述べた。

 毛氏は次のように表明した。中国は危機の平和的解決に資する一切の努力は支持されるべきだと考えている。われわれは最初からスイスによるウクライナ平和サミット開催を重視し、スイスとウクライナを含む関係各方面と緊密な意思疎通を保ってきた。中国は、平和会議には「ロシアとウクライナの双方が認め、各当事者が平等の立場で参加し、全ての和平案を公平に議論する」という三つの重要要素が不可欠だと繰り返し強調してきた。中国が「参加は難しい」と表明したのは、今回の会議でこの三つの要素が実現できない恐れがあると考えたからである。平和会議開催に対する中国の立場は公平かつ公正であり、いかなる方面も、もちろん今回のサミットも標的にしていないことを強調したい。中国が参加するかどうかは完全に自身の会議に対する判断に基づいており、関係各方面は中国の立場を理解できると信じている。

 平和を支持するかどうかは、一部の国、特定の会議によって判断されるべきでない。中国は平和会議が陣営対抗の場にならないよう心から望んでいる。不参加だから平和を支持しないというわけではなく、一部の国が参加しても停戦を本気で望んでいるとは限らない。肝心なのは実際の行動を見ることだ。和解を呼びかける上で中国が最も揺るぎなく、積極的なことは事実が証明している。中国は手をこまねいて傍観したことも、火に油を注いだことも、漁夫の利を得たこともない。停戦推進に向けてたゆまぬ努力をし、ロシアとウクライナを含む各方面から高く賞賛されている。

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