結びつきを大切にした小さなレストラン
千葉市緑区のおゆみ野エリアの閑静な住宅街にあるレストラン結。
千葉南警察署とおゆみ野あきのみち公園との中間地点にあり、民家を改装した小さなフレンチレストランです。
玄関を入り、奥に進むと細い廊下があり、その奥にテーブル席が設けられています。
結(yui)という店名は、
「お客様との結びつき、地域の方々との結びつき、生産者さんや業者さんとの結びつき、師匠や先輩、後輩との結びつき…」といったたくさんの結びつきを大切に考えて、つけられたのだそう。
料理人になって30年を超すオーナーシェフの平田和之さんは、国内のフレンチレストランや、伝統的なフランス料理を提供する南フランスのお店などで腕を磨き、約10年前にこちらのお店をオープン。
座席数8席と限定されているからこそ、落ち着いた雰囲気で、食事を楽しめます。
うちでは、ちょっとした記念日や遠方からお客様がいらした時などに、利用している我が家のお気に入りのフレンチレストランです。
山口県の萩市から直送された鮮魚は格別!
テーブルには、手書きの自家製ドリングの案内もあって、アットホームな雰囲気の中、極上のフレンチが味わえるんです。
提供されるのはフランス料理ですが、しっかりボリュームがあるのに、食後感が重くないように工夫されているのが特徴。野菜を多く使い、生クリームやバターを良質のオリーブオイルにしたり、ブイヨンやダシを利かせたりすることで、食べやすく満足感の高いものに仕上げられています。
メニューは、ランチもディナーもコースのみで2日前までの完全予約制。それぞれ価格の違う3つのコースが用意されています。この日は、5,000円のランチコースをいただきました。
まず注目したいのは、ワンプレートに盛り付けられた前菜。
山口県萩市から直送される鮮魚などを使用した8種類盛り合わせになっています。
訪れたのは4月上旬でこの日に登場したのは、中央の白い器の中にある「とらふぐ白子のオーブン焼き」、その上にある「まふぐの春巻き」、あさばの炙りなども盛られていました。
とらふぐ白子は、とろーりとクリーミーな食感で濃厚な白子の風味が口の中で広がる贅沢な味わいでした。
もちろん、野菜やテリーヌなどのお肉類も美味しかったです。
ただし、その季節で採れた旬の素材が使用されているので、内容はその時期によって異なりますよ。
美しく柔らかい肉厚のローストビーフ
ランチの5,000円のコースは、肉料理が結自慢の国産牛のローストビーフになっています。
この日の魚料理は、萩産の鰆のポワレでしたよ。前菜、魚料理をいただいて、登場したのがこちらの美しいローストビーフ。
この日の国牛は、千葉県旭市コウゴ牧場のブランド牛「コウゴ牧場牛」。
時間をかけて調理したことが伝わる、この断面の色の美しさに思わず目が釘付けになりました。
しっかりと肉厚があって、牛肉の旨味が凝縮されたような深い味わい。
それでいて軟らかくって、とても食べやすかったですよ。
自家製ドリンクや手作りパンも魅力!
料理がおいしいのはもちろんですが、こちらには自家製ドリンクなども用意されていて、こちらもオススメですよ。
紀州産の青梅を使ったさわやかなノンアルコールの梅ジュース。国産柚子をつけこんだ柚子スカッシュ。柿酢を使ったフルーツビネガードリンクなど、テーブルのポップに書かれているので、いつも楽しみに選んでいます。うちは、夫婦ともども下戸などの、こういうノンアルコールのドリンクがあるのは、とてもありがたいですね。
そして、コースで登場するパンもこちらはバリエーションが多くて、とっても楽しいんです。
ハード系のパンは、全粒粉のバケットをはじめ、昆布、ベーコン玉ねぎ、黒ゴマ、おからなど。
ソフト系のパンは、フォカッチャ、竹炭、トマト、ヨーグルトと、本当にいろいろで、その日のコースでどれが登場するのかは、行ってのお楽しみ。
こちらの写真は、前回訪れた時に提供された竹炭のパンと昆布パンです。
竹炭バンは、撮影する前に手でちぎっちゃって・・・こんな形になっていますが丸いソフトタイプでしたよ。
在庫があれば、お土産に買って帰ることもできるんですよ。
そうそう、コースにはデザートやコーヒーもついていますよ。
訪れた日は、東京で一人間暮らしをしている姪が来てくれたので、ちょっとした会食として、結のランチを楽しみました。
小さな隠れ家的なレストランで、優雅でおいしい時間を過ごせて、とてもいい会食になりましたよ。