次期南ア政権、一貫性なければ格付け見通しに悪影響も=スコープ

[ロンドン 3日 ロイター] - 格付け会社スコープは3日、南アフリカの総選挙で与党アフリカ民族会議(ANC)の議席が過半数を割り込んだことを受け、次期政権が一貫性を欠く場合は格付け見通しに悪影響が及ぶ可能性があると指摘した。

先週の総選挙でANCの得票率は約40%にとどまり、ラマポーザ大統領は政権維持に向けて連立協議が必要となった。

スコープはリポートで「一貫性を欠く政府、特に経済・財政面の課題のさらなる悪化は格付け見通しをリスクにさらす可能性がある」と指摘。

また、最終的に発足する政権にかかわらず、南アにおける意思決定とガバナンス(統治)は一段と複雑になる可能性が高いとした。

同社は9月13日までに南アの格付けを見直す。現在の格付けは「BB」、格付け見通しは「安定的」。

ムーディーズも連立政権が南アの構造的な信用の弱さに対処するための財政、経済、社会政策実行を複雑にする可能性があると指摘した。

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