おやじゴルフニュース「最近のゴルフ関連のステルス値上げを嘆く……」

イラスト・とがしやすたか

最近、給料はさほど変わらないのに物価が上がり、固定費が増して微妙に苦しい生活が続いています。それはゴルフ関連も同じで、気づくとなんだかんだ出費していることが多いです。もし小遣いに占めるゴルフ代の比率、すなわちゴルフエンゲル係数があるとしたら、5割以上になっているかも。

ゴルフは辞められないから、飲み代を減らすとかね。今はそんな状況です。しかも、ゴルフ関連の出費はステルス値上げといって、気づいたら余分にお金を払ってることがあります。どういうことか細かく述べてみましょう。

1)プレーフィの微妙な値上がり
ここ数年、どのコースもラウンドのプレーフィを数百円単位で値上げしています。それぐらいなら構わないけど、例えばロッカー代や乗用カートのフェアウェイ乗り入れが無料だったのに、有料になったりとセコイ値上げが増えているのです。

その最たるものがゴルフ場のレストランです。今までのランチ付きパックは1200~1500円ぐらいの基本料金が付いていました。豪華な料理を食べたい人は、差額分を払えばいい。つまり1500円のパックで1700円のしょうが焼きランチを食べたいなら200円を余分に払うと。

じゃ、基本料金内で収まる料理はあるのか? じゃ~んこれがほとんどないのです。あるのはカレー単品やそば、ラーメン単品ぐらいで、多くの料理が差額分を払わないと食べれないのです。なんだかな~。

しかも、以前は200~300円余分に払えばそこそこ食べれたのに、今は300~1000円ぐらい払わないと美味しものにありつけない。まさにステルス値上げじゃありませんか。

2)ゴルフ宅急便の値上げ
運送業界は2025年問題が目前、人手不足と労働時間の制限強化により、悲鳴を上げています。だからって、こっちにしわ寄せをさせることはないと思うんですけど。

今年4月からヤマト運輸のゴルフ宅急便料金が値上げをしました。東京から関東圏の片道が、従来の2190円が2510円に。往復約5000円するって、電車賃と同じぐらいですかね?

現在、茨城の扶桑CCに年間9000円でロッカーを借りて、新たにワンセット作ったキャディバッグを置きっぱなしにしています。それで計算すると、ロッカー代はキャディバッグ2往復分で元が取れます。年間15回ぐらいラウンドすると、宅急便代で約6~7万円浮くことに。これは先見の明がありましたね。

けどゴルフは自分のコースばかりに行くわけにはいかず、ほかのコースにも行きます。だから宅急便の値上げは、凄く痛いのです。

じゃ、くるまの相乗りで行くプランもありますが、くるまも大変なんですよ。

3)くるまと電車の比較
東京の世田谷から茨城県の水戸近辺のゴルフ場へ行ったとし、電車とくるまの交通費を比較してみます。くるまは所有しているだけでローンや維持費がかかりますが、そこは計算に入れません、あしからず。

電車はJRの特急利用で往復が約7000円です。くるまは高速代が往復で約8000円弱、それにガソリン代が3000円ぐらいか。単独行動なら電車が安いんですね。

一方、グループで行くとなると、くるまの相乗りが一番安くなります。交通費を人数分で割りますからね。そういうとき、乗せてもらったお礼に2000円ぐらい運転者に払うでしょ。実は全然足りてなかったんですね。今度から3000円払おうっと。そういうことか?

4)値上げの対抗策を考える、ゴルフ場編
ゴルフ場での節約術は、なんといっても料金の高い土日祝日を避け、平日プレーをすることが望ましいです。人それぞれ事情があり、土日にプレーせざるを得ない人もいます。

土日のコンペによく誘われますが、幹事さんが気を使ってくれて、高くても食事込みで2万円以内に抑えてるかな。もっと安いところはありますが、遠いと今度は交通費が嵩みます。このバランスが難しい。

細かい節約術では飲み物を持参、ボールもTPOで使い分け、遊びのときは安いロストボール使用でいいんじゃないですか。

プレースタイルは当然セルフプレーで、こちらからキャディさんを頼むことはありません。安くがっつりラウンドしたい方は、1ラウンドプラスハーフを勧めます。俗にいうワンハンです。1ラウンド料金にプラス2000円程度でハーフが追加できることが多く、非常に経済的です。

あと集中してやるならゴルフのミニ合宿ですね。ロッジや宿がついているコースは、数千円程度で宿泊出来て移動もなし。行った日と翌日プレー、非常に効率よく2ラウンドできます。

5)値上げの対抗策 移動編
最近、それぞれくるまを持っているのにあえてどこかに集合して、相乗りする人が増えています。高い交通費の対抗策でしょう。相乗りをすれば、交通費やガソリン代が浮くのはもちろん、運転も交代できるので、居眠り運転防止にもなります。

一方電車ゴルフは何人参加しても、交通費が人数分取られます。そして約5000円のゴルフ宅急便代の負担が結構きつくなります。

そこでゴルフ宅急便代を浮かす技を考えました。それはキャディバッグをハーフサイズにして持ち歩くことです。実際、家にあるのですが、近場のコースや海外に持っていくとき、重宝させてもらってます。

ハーフサイズといっても、クラブは最大10本入ります。今ハーフの7本セットでラウンドするのが流行ってるので、10本入れば充分でしょう。それにシューズは街用と兼用のスパイクレスシューズを履いて、そのまま家を出て電車に乗りラウンドをします。

もちろんそういうことにうるさくない、カジュアルなコースを選んでラウンドします。コロナのとき、ラウンド着のまま来場してくださいとアナウンスされたこともあり、服装に口うるさいコースは減っています。

夏場は薄着なので、着替えをキャディバッグに入れておけば、ボストンバッグを持たずに、ハーフのキャディバッグを担ぐだけ。これで5000円浮くと思ったら、身は軽くなりますね。

ちょっとせこいですが、こうやってゴルフに関わる経費を浮かせて、自衛するのはありかなと思います。

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