初の人民元越境決済による中国国産リース機、インドネシアに到着

初の人民元越境決済による中国国産リース機、インドネシアに到着

インドネシア・ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港に到着したARJ21。(5月31日撮影、ジャカルタ=新華社配信)

 【新華社ジャカルタ6月4日】中国の航空機リース会社、中国飛機租賃集団がインドネシアのトランスヌサ航空に引き渡した中国国産小型ジェット機「ARJ21」が5月31日、ジャカルタに到着した。トランスヌサにリースする3機目のARJ21で、今回の契約は国産機で初の人民元越境(クロスボーダー)決済となった。

 中国飛機租賃によると、今回は機材購入とリースの両方の決済に人民元を使用。リース料は国内外の中国系金融機関が連携して決済した。劉晩亭(りゅう・ばんてい)総裁・最高商務責任者(CCO)は、同社が国産民間機の海外進出に尽力し、クロスボーダー人民元業務の航空機リース業への導入にも積極的に取り組んでいると説明。国際市場における中国の航空機製造業と金融サービス業のさらなる融合に貢献していく考えを示した。

初の人民元越境決済による中国国産リース機、インドネシアに到着

インドネシア・ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港で、ARJ21の前で記念撮影する搭乗員、空港スタッフら。(5月31日撮影、ジャカルタ=新華社配信)

 トランスヌサ航空のレオ・ブディマン副会長は、3機目のARJ21が既に導入した2機とともにインドネシア東部の路線に就航し、同社のフライトネットワークとサービスを改善すると説明。同機に搭載された最新のナビゲーション技術によりフライトの安全性も一層確保されると語った。

 トランスヌサ航空はARJ21の最初の海外顧客で、導入機は2023年4月に商業運航を開始。ARJ21はインドネシアで1年間安定した運航を続け、無事故記録を維持している。

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