「音を立てたら即死!」最新作の公開を前に『クワイエット・プレイス』シリーズをおさらい

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突如出現した、“音”に反応しその全てに襲い掛かる“何か”に支配され崩壊した世界を舞台に、“沈黙”を守り生存を試みるひとつの家族の姿を描いたサバイバル・ホラーシリーズ『クワイエット・プレイス』。そのシリーズ最新作『クワイエット・プレイス:DAY 1』が6月28日(金) に日米同時公開される。

世界が沈黙した日「DAY 1」を描く最新作の舞台は、これまでの田舎町から一転、「音を出さないことが不可能」な大都市・ニューヨークに。群衆の日常が破壊されていく様子が描かれ、これまで語られてこなかった“何か”の襲来を映し出す。

本シリーズは、人間が生きていくうえでどうしたって立てずにはいられない“音”を制限されるという、誰しもが想像に難くないスリルに満ちた設定で評判を呼び、今では唯一無二の存在感を放つ作品となっている。今回、最新作の公開を前に、『クワイエット・プレイス』『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』の魅力を振り返る。

『クワイエット・プレイス』

『クワイエット・プレイス』 (C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族がいた。その“何か”は、呼吸の音さえ逃がさない。少しでも音を立てれば、即、死につながる。手話を使い、道には砂を敷き詰め、裸足で歩き、静寂と共に暮らすエヴリン&リーの夫婦と子供たちだが、なんとエヴリンは出産を目前に控えているのであった。果たして彼らは、最後まで沈黙を貫けるのか──。

「絶対に音を立ててはいけない世界」というオリジナリティ溢れる設定が話題を呼び、極限の状況下でサバイブする4人家族の行く末を、文字通り“息を殺して”見届けることになる本作。日常生活を送るうえで、絶対に生じる“音”に注意しながら生き抜く様にヒリヒリするような緊張感を覚え、音を立てたが最後、突如襲い来る“何か”の存在に戦慄し、究極の日々の中でも紡がれる家族愛に最後には涙する。そんなジェットコースターのような展開が連続するシリーズ第1作目は、多くの人々を釘付けにした。

また、本国公開時には、90分間“呼吸の音さえ恐怖に変わる”劇場の緊張感が新たなホラー映画体験だと、スティーヴン・キングやクリス・プラット、ライアン・レイノルズら著名人をはじめ、SNSでの口コミが殺到。社会現象化するほどの大ヒット作となった。また、主演のエヴリン役を務めたエミリー・ブラントと、その夫・リー役を演じ監督も務めたジョン・クラシンスキーが、実生活でも夫婦であることも話題となった。

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』 (C)2020 Paramount Pictures. All rights reserved.

「音を立てたら、即死」という極限の世界を生きるエヴリン一家。 最愛の夫・リーとともに住む家をなくしたエヴリンは、産まれたばかりの赤ん坊と2人の子供たちを連れ、新たな避難場所を求めノイズと危険が溢れる外の世界へ旅立つが……。 突然“何か”の襲撃に遭い、廃工場へ逃げ込んだ一家は、謎の生存者エメット(キリアン・マーフィー)に遭遇する。彼との出会いを発端に、新たな謎と脅威が明らかとなり、一家の運命は激しく動き始める。

シリーズ2作目では、安全に暮らしていた家を離れ、新たな場所へ物語の舞台が広がり、1作目を大きく上回る広い世界の中で物語が展開していく。音に溢れる街へと足を踏み出したエヴリンたちには、前作を超える大きな危険が迫り、“何か”についても少しずつ情報が明かされていく。ひとつの家族の物語として描かれていた前作に比べ、今回は一家が独立とコミュニティに向き合う物語へと進化。ただのシチュエーションホラーではなく、恐怖と緊張の新体感サバイバルホラーとなった。今年のオスカーを獲得した『オッペンハイマー』で夫婦役を演じたブラントとマーフィーの掛け合いにも注目だ。

『クワイエット・プレイス:DAY 1』

物語は、ひとつの家族を襲ったあの衝撃から471日前、世界が沈黙した日「DAY 1」へと遡る。音を立てるものすべてに襲い掛かる謎の生命体が突如として大都市・ニューヨークに襲来し、猫を抱えた主人公・サミラ(ルピタ・ニョンゴ)は、死と隣り合わせのサバイバルを余儀なくされる。果たしてこの街に生き残る術など存在するのか。この絶望に、彼女はどう立ち向かうのか。そして、“音を立ててはいけない”というルールに人類はいかに辿り着くのか。究極のサバイバルの先に、彼女たちが見たものとは……。

音のない瞬間なんて24時間365日あり得ない世界有数の大都市を舞台に、一瞬にして、日常が崩れ去る瞬間が描かれていく。シリーズ1作目では〈出産〉、シリーズ2作目では〈赤ん坊〉と、音が出ることが必然の状況に置かれてきた本シリーズの登場人物たちだが、今回はよりコントロールが困難な“動物=猫” が主人公の相棒に。突如としてニューヨークに襲来した凶暴な“何か”が、人々を無作為に蹂躙する中、猫を抱きかかえるサミラはこの世界を生き抜くことができるのか!? シリーズ前2作を越えるスケールで、人類が音を奪われた日の謎がいよいよ明かされる。

<作品情報>
『クワイエット・プレイス:DAY 1』

6月28日(金) 公開

公式サイト:
https://quietplace.jp/

(C)2024 PARAMOUNT PICTURES

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