中国の月面探査機「嫦娥6号」(Chang’e 6)が月の裏側に着陸するときに撮影した画像を国家航天局(CNSA)が公開した。
嫦娥6号は史上初となる、月の裏側からの試料(サンプル)を回収する(サンプルリターン)ミッションだ。着陸機(ランダー)や上昇機(アセンダー)、周回機(オービター)、再突入モジュールの4つのコンポーネントで構成されている。現地時間6月2日午前6時23分に、月の南極にあるエイトケン盆地内のアポロクレーターにランダーとアセンダーが着陸した。
今回の画像は、嫦娥6号のランダーの着陸カメラで撮影したものだ。ランダーが月面に近づき、着陸する様子が確認できる。嫦娥6号は今後数日間、搭載されたドリルで月の土こと「レゴリス」や岩石を採取する。2kgのサンプルを採取、6月25日に地球に到着する予定となっている。
「嫦娥6号のミッションは、月の裏側から人類が初めてサンプルを採取し、持ち帰るミッションだ。多くの技術的な革新、高いリスク、そして大きな困難を伴う」とCNSAは述べている。
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