【虎に翼】寅子に久々の「スンッ」登場 「ライアン」と桂場に控えめ態度でネット「頑張れ」

寅子を演じる伊藤沙莉

4日のNHK連続テレビ小説「虎に翼」で、番組当初に頻発した「スンッ」が久々に聞かれた。

ドラマは裁判官編に移り、司法省に採用された寅子(伊藤沙莉)は上司で「ライアン」を自称する久藤(沢村一樹)の下で民法改正の仕事に携わる。久藤との議論で言われた「君は思ったより謙虚なんだね」という言葉がひっかかる寅子。GHQの担当者ホーナーをまじえた立ち話でも微笑むばかりで、意見を述べるせっかくの機会を無にしてしまう。揚げ句、久藤から「また改めてディスカッションしよう。今度は謙虚さなしでね」とダメを押された。

ナレーションで「ダメだ…。どうしても『スンッ』ってなる」と寅子の心の声が流れる。久藤が言う「謙虚」は消極性を示唆したもの。まさに、寅子の学生時代によく聞かれた「スンッ」に相当する。この言葉は、男性などに対し、自己主張や意見を抑える、控える、我慢する、諦めるなどのメンタリティーを意味しており、すましたような表情とセットになりがちでもある。

その後、司法省採用時に面接を担当した旧知の桂場(松山ケンイチ)と省内で遭遇。通り一遍のあいさつと抱負を述べた寅子に、採用に反対だったという桂場は「君もそういう薄っぺらなことを言うのだなと」と皮肉を返す。「行動で示せばいい」とも言われた寅子はここでも「これは『スンッ』だ」と心の中でつぶやいた。

本来、「スンッ」とは対極にいた寅子。X(旧ツイッター)では「久々のスンッ」「久々出ました」と注目する投稿が寄せられた。そんな寅子に対しては「これは試されてる!!寅子!!!頑張れ!!」「甥っ子達には、謙虚な事はなかったと笑われたのに」などと「頑張れ」エールが続々と発せられている。

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